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スウェードのフロントマンであるブレット・アンダーソンは、自伝に誰かに対する誹謗中傷が書かれていない理由を明かしている。

ブレット・アンダーソンは3月に自伝『コール・ブラック・モーニングス(原題)』を刊行している。

ブレット・アンダーソンは『i』紙に対し、自伝の中に誰かを中傷する内容がほとんどないことについて、もしも「淫らなゴシップまみれの本」を書いていたら「夜に眠れなくなってしまう」からだと説明している。

「僕は音楽業界の周辺に関する淫らなゴシップまみれの本を書くことに興味はなかったし、209ページを誰かを中傷することに費やしていたら、夜に眠れなくなってしまうだろうからね」とブレット・アンダーソンは語っている。

彼は次のように続けている。「そういう本に出会うと、ちなみに言うと僕はほとんど読みたいとは思わないような本だけどさ、内容がなくて裏切られたように感じてしまうんだよね」

ブレット・アンダーソンはまた、息子の存在が本を書くきっかけになったと明かしている。「子供ができて、自分が繋がりの中の1人なんだっていうことを実感したことで、あらゆる感情が突き動かされてね。僕が誰であったか、どんな人だったのかを息子に知ってもらいたくて、息子のために何かしたいと思ったんだ。それで、注意を払って書く必要があったんだ」

自伝の中でブレット・アンダーソンはエラスティカのジャスティーン・フリッシュマンとの過去の交際についても綴っており、先日『ガーディアン』紙の最新インタヴューでジャスティーン・フリッシュマンへの愛情や彼女との別れがもたらしたバンドへの影響について語っている。

「ジャスティーンで僕が気に入っていることの一つが誰にでも興味を持っていたということなんだ」とブレット・アンダーソンは語っている。「つっけんどんなところなんかまったくないんだ。彼女にとってはそのほうが楽だったんだろうね。自分がどんな人間かをさらけ出すんだよ。でも、彼女は誰かと喋っている時は相手の答えを注意深く聞いてるんだ。魅了されながら人を魅了していくっていうね。そのコンビネーションが大好きだったんだ。それに、もちろん、今もすごく、すごく彼女のことは好きなんだ」

ジャスティーン・フリッシュマンとの別れとスウェード脱退については次のように語っている。「いろんな意味で、素晴らしいことだったんだ。あれがなければ、ダーリントンの都市計画事務所かどっかで働いていたかもしれない。でも、ジャスティーンと暮らせたことはすごく幸せだった。一緒に素敵な時間を過ごしたし、若い恋愛は素晴らしいものだからね。けれど、面白くて、悩ましく、情熱的な音楽を作ることには寄与しなかったんだよね。本気で取り掛かって、書くべき何かをつかむためのエンジンのようなものを僕は必要としていたんだ。彼女と別れてから彼女がバンドを抜けるまでの時期は、本当におかしくて、厄介で変な時期だったね。彼女がバンドについてあまりにも訊いてくるものだから、そのせいで亀裂が生まれたんだ」

「彼女はスウェードを違った毛色のバンドにしようとしてたんだよ。彼女が脱退してすぐに、まさに突然マグネットのようになったんだ。ミッシング・ピースじゃなくて、余計なものが取り除かれたっていうね。急に僕ら4人全員が結びつきを深めて、それはちょっとテレパシー的だったよね」

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