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パパ・ローチのフロントマンであるジャコビー・シャディックスが、リンキン・パークのチェスター・ベニントンの死について語っている。

チェスター・ベニントンは昨年7月にカリフォルニア州の自宅で自殺の末亡くなっている。享年41歳だった。

パパ・ローチとリンキン・パークは初期に共にツアーを回っており、オズフェストでも共演している。チェスター・ベニントンの死後、パパ・ローチは9月に行われたライヴでリンキン・パークの“In The End”をカヴァーし、チェスター・ベニントンを称えている。

オーストラリアの「ザ・ヴォイド」のインタヴューでジャコビー・シャディックスは自身とチェスター・ベニントンが「たくさんの同じ悪魔、同じ問題と闘っていた」と語っている。

「彼の人生にああいうことが起こってしまったのは本当に悲しいよ」と彼はチェスター・ベニントンの死について話している。「なんてことだよ、ひど過ぎるじゃないかって感じでさ。でも、実際のところ、俺たちは魂の穴を埋めるようなものを見つけようと試みることができて、それを見つけるために多くの人がもがいていて、時にそれはすごくダークなものになることもあるわけでね」

「こうしたこそが彼にも起こったわけで、不幸にも、彼は亡くなってしまった。悲しくてたまらないよ。たくさんの愛する人々を遺して逝ったんだ。でも、このことを通じて、より大きな対話も行われているわけでね」

ジャコビー・シャディックスは、昨年5月に亡くなったサウンドガーデンのフロントマンであるクリス・コーネルについても語っている。「多くの人々が尊敬している、こうした人々を考えると、彼らの音楽の持つ力というものを実感するよね。どれだけ影響を与え、人々の心を動かし、暗い場所から人々をすくい上げていたかというね」

「俺は証人として、暗い場所にいたけれど自殺しなかった当事者としてここに座っているんだ」とジャコビー・シャディックスは続けている。「そして、同じような立場の人たちに言いたい、希望はあるってことをね」

「言っておきたいのは、ロックンローラーの俺たちも孤独な場所に入ってしまう時があってね。ツアーに出て、あまりに長くやってると、本当に自分のことを好きでいてくれるのが誰だか分からなくなって、自分のステータスのおかげなんじゃないかとか分からなくなるんだ。だから、誰を自分の人生に導きいれるのか慎重にならなきゃいけないし、突然、自分が阻害され、一人で、寂しいように思う時があるんだよ。これは多くの人にとって危険な場所なんだ」

インタヴューの動画はこちらから。

リンキン・パークは亡くなったフロントマンのチェスター・ベニントンを追悼するための特設サイトも開設している。

特設サイトは自殺防止ホットラインの連絡先が冒頭に掲載されており、「#RIPCHESTER」のハッシュタグで投稿されたユーザーからの投稿が表示される仕組みとなっている。

http://chester.linkinpark.com/

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