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エミネムは過去の薬物依存について語り、ラップを学び直す必要に迫られるほどだったことを明かしている。

エミネムは、薬物依存を克服して臨んだ2009年のアルバム『リラプス』について語り、「まともに言葉も言え」ず、周囲の人たちはエミネムの脳にダメージが残っているのではないかと心配するほどだったことを明かしている。

エミネムは2007年に薬物の過剰摂取で意識不明となって依存症の克服に迫られ、その後、2004年の『アンコール』以来となる新作の制作に着手している。

しかしながら、エミネムは処方された薬を飲まない生活に慣れるのに苦労したとし、『リラプス』でリリースした音楽にはあまり誇りを持っていないことを明かしている。

「俺が完璧なキャリアを歩めてないのは確かだよ。ひどいアルバムも出してるからね」とエミネムは「ヴァルチャー」に明かしている。「『アンコール』は二流だし、『リラプス』は当時のできる限りのものだったわけでさ。(『リラプス』は)俺からしたら面白いアルバムだったよ。依存症を克服してからラップをまたやり始めた直後だったんだ」

「すぐに気が散っちゃってさ、周囲の奴らは俺の脳にダメージが残ってるんじゃないかって心配してたよ。何ヶ月もそういうモヤモヤの中で過ごしたんだ。例えば、まともに言葉も言えてなかったしね。(抗不安薬の)ヴァリウムと(鎮痛剤の)ヴァイコディンなしで、ヴォーカルをやるようになってからしばらく経った頃でね。ほぼラップを勉強し直さなきゃいけないくらいだったんだ」

エミネムはまた、自身の葛藤を隠すために『リラプス』の楽曲中に奇妙なアクセントを数多く入れたのだといい、マネージャーのポール・ローゼンバーグは当初それがいかに奇妙なサウンドだったかに気がついていなかったことを明かしている。

「あのアルバムのために50曲か60曲くらいレコーディングして、一曲一曲に少しずつ思い切ったアクセントを入れてみたんだ。普通に発音したらライムにならないような言葉を捻じ曲げてライムに聴こえるようにね」とエミネムは続けて語っている。

「そうやって少しずつやっていたんだけど、ここまでアクセントが難しいアルバムが完成するとは思ってもみなくてね。(レーベルの)インタースコープの人たちに聴かせて『なんで彼はこんなアクセントなんだ?』って言われるまで、ポール(・ローゼンバーグ)もそれに気がついていなかったんだ。そういうわけで、あのアルバムをリプレイする価値がどれほどあるのかは分からないね」

エミネムは2010年にリリースした『リカヴァリー』で見事に復活を果たし、同作は2011年のグラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞している。

エミネムは12月15日に通算8作目となる『リバイバル』をリリースしている。

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