女優にしてモデルで、かつてのキース・リチャーズの恋人だったアニタ・パレンバーグが亡くなった。享年73歳だった。
現地時間6月13日に女優のステラ・シュナーベルがソーシャル・メディアでアニタ・パレンバーグの訃報を伝え、「アニタ、あなたみたいな女性には会ったことがないわ」と綴っている。ただし、死因については明らかにされていない。
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アニタ・パレンバーグはドイツ人の両親の下、ローマで生まれ、ニューヨークのアンディー・ウォーホルのファクトリーにいた後、1965年にミュンヘンでザ・ローリング・ストーンズと出会っている。約2年間、メンバーのブライアン・ジョーンズと交際したが、キース・リチャーズとの長年の交際が最もよく知られている。
結婚することはなかったが、アニタ・パレンバーグとキース・リチャーズは約12年間にわたって交際し、3人の子供をもうけている。ザ・ローリング・ストーンズの名曲“Sympathy For The Devil”のコーラスにも参加しており、バンドに重要な影響を与えたことが知られている。
60年代後半から70年台前半にかけてバンドのアシスタントを務めていたジョー・バーグマンはかつて次のように語っている。「アニタはローリング・ストーンだよ。彼女とミック、キース、ブライアンがザ・ローリング・ストーンズなんだ。彼女の影響は大きくてね。彼女が事をクレイジーにし続けていたんだ」
アニタ・パレンバーグの女優としてのキャリアは散発的なものだったが、非常に注目を集める役柄を演じている。議論を呼ぶことになった1970年公開の映画『パフォーマンス』ではミック・ジャガーと共演し、1968年公開のカルト・ムービー『バーバレラ』では黒い女王役を演じている。後にハーモニー・コリンの2007年公開作『ミスター・ロンリー』にも出演している。
また、マリアンヌ・フェイスフルと共に英コメディドラマ『アブソリュートリー・ファビュラス』にも出演し、神を演じたマリアンヌ・フェイスフルに対して悪魔を演じた。
アニタ・パレンバーグは生涯の長い期間、ドラッグ中毒と闘っており、2014年の時点で14年間ドラッグをやっていないと語っている。彼女は2人の子供と5人の孫を遺している。
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