プリンスの遺産相続人らはユニバーサル・ミュージック・グループとの3100万ドル(約34億円)に及ぶ契約について権利をめぐる将来的な衝突の可能性から無効にしようと試みている。
プリンスの異母姉であるシャロン・ネルソンをはじめとした相続人によって提起された契約からの撤退が遂行されるかについては、来週それを結審するための法廷審問が行われるという。プリンスの相続人らは「保管庫」に収められている未発表曲やその他の音源に対する権利についてユニバーサル・ミュージック・グループとの契約を無効にしようと試みている。
プリンスの遺族と相続人はワーナー・ミュージック・グループとの権利をめぐって衝突を危惧しているという。ワーナー・ミュージック・グループはこうした音源の権利を持っている可能性があり、遺産管理団体のビジネスにおける信用を傷つける可能性があるとしている。
プリンスの相続人の弁護士らにより提出された9月のメモには次のように記されている。「ユニバーサル・ミュージック・グループとの保管室についての合意はいかがわしいだけでなく、法的強制力がありません。もし締結されれば、遺産が訴訟にさらされる可能性があります」
米『ビルボード』誌によれば、この声明は相続人たちが契約を承認するのに先立って出されていた。
しかしながら、来週の法定審問は遺産管理団体がユニバーサル・ミュージック・グループに売却したラインセンス契約と、プリンスがワーナー・ブラザーズ・ミュージックとの契約中にレコーディングされた音源をめぐる衝突に重点が置かれるという。
3100万ドルはユニバーサル・ミュージック・グループがワーナー・ブラザーズ・ミュージックの契約の下でレコーディングされたアルバムへの権利を含むパッケージに支払うのに合意した金額となっている。この複雑な事態により、プリンスの相続人らがユニバーサル・ミュージック・グループとのビジネスを無効にするために動いた一方で、ユニバーサル・ミュージック・グループは支払った金額の返金を求めている。法廷の手続きは来週行われる見込みとなっている。
プリンスについては先日、新たに公開された警察の資料から、死亡時に自宅からは大量の錠剤が発見されたことが明らかになっている。
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