アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンは現地時間5月28日にロンドンのO2アリーナでUKツアーを締めくくり、その中でマンチェスターのテロ事件の犯人を批判している。
この日の公演では警察の存在が非常に大きなものとなっていて、多くの警官が銃を所持していた他、会場の入口では厳戒なセキュリティ・チェックが行われた。
“The Book Of Souls”を演奏する前にブルース・ディッキンソンは次のように語っている。「このあいだの週に起きたことはみんな知ってると思う。深く考える価値もない。クソだ。ひどいし、最低だよ。俺たちは1分間の黙祷を捧げたりするつもりはない。代わりに俺たちはやかましくして、喜びを祝福し、そういう奴らにはファックと言うべきなんだ」
この発言を受けて観客からは拍手喝采が起こり、1分間にわたって「メイデン!」コールが響き渡ったという。その後、ブルース・ディッキンソンはこんな冗談を飛ばしている。「昨日はこんなに銃をもった警官はいなかったんだ。今日になって増えたんだよ。それで俺は言ったんだ。『一体何が起こってるんだ? なんか妙なことが起こってるのか? でも、どうやら集まるのは全員メイデンのファンだからな。みんな、筆舌に尽くし難いほどクールだと思うぜ』ってな」
その後もライヴの中で世界中の国旗を掲げた多くのファンに賛辞を送っている。「今夜、ここには世界中からの人々が来てるんだ。俺にとってアイアン・メイデンのライヴが特別なのは、世界中の人々であることなんだ。人種なんて関係ないし、崇拝する神も関係ない。俺たちが一緒になる時、俺たちはファミリーなんだ」
アイアン・メイデンのステージは特効で彩られ、ステージからは火柱が上がったほか、バンドのマスコットであるエディーは様々な姿で何度も登場するものとなっている。バンドは2015年発表のアルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~』からの楽曲のほか、“The Trooper”、“The Number Of The Beast”、“Fear Of The Dark”、“Wasted Years”といった代表曲を演奏している。
観客が撮影した映像はこちらから。
Eddie is onstage #IronMaiden pic.twitter.com/3IDNxyt2Cf
— Damian Jones (@damianjones1) May 28, 2017
この日のアイアン・メイデンのセットリストは以下の通り。
‘If Eternity Should Fail’
‘Speed Of Light’
‘Wrathchild’
‘Children Of The Damned’
‘Death Or Glory’
‘The Red And The Black’
‘The Trooper’
‘Powerslave
‘The Great Unknown’
‘The Book Of Souls’
‘Fear Of The Dark’
‘Iron Maiden’
‘The Number Of The Beast’
‘Blood Brothers’
‘Wasted Years’
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