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音楽業界でイスラエル公演のボイコットが広がるなか、7月19日にイスラエルのテルアビブにあるハヤルコン公園でライヴを行う予定となっているレディオヘッドだが、サーストン・ムーアやヤング・ファーザーズといったミュージシャンがその決定に「再考を促す」公開書簡に署名している。

パレスチナの文化表現について活動するアーティストや活動家のネットワークである「アーティスツ・フォー・パレスチナ・UK」が発表した「レディオヘッドのための公開書簡」には、俳優のリッキー・トムリンソンや人権活動家のデズモンド・ムピロ・ツツ、映画監督のケン・ローチも署名している。

公開書簡では次のように述べられている。「イスラエルで演奏するということは、国連の報告者が『アパルトヘイトの政策がパレスチナ人に課されている』とする国で演奏することなのです」

公開書簡は、レディオヘッドがイスラエルへの文化的ボイコットを取り下げたことに言及し、「レディオヘッドはチベットでの自由に対する活動もしていたので、外国の占領下にあるチベット以外の人々のために立ち上がる申し出をなぜ取り下げてしまったのか、知りたいと思っているのです」と述べている。

公開書簡は次のように締めくくられている。「圧政時代の南アフリカ共和国に対してアーティストがしたことをしてほしいのです。アパルトヘイトが終わるまでは距離を置いてほしいのです」

別の署名入りの声明でサーストン・ムーアは次のように述べている。「たとえ懸念があるにせよ、人道意識のある活動家は、あの国で行われている残忍で不当な行為に抗議するためにボイコットを採用しており、アーティストや学者に対してあの国の正規化に貢献するような活動や宣伝に関与しないよう求めています。私はその線を越えないことを選択し、すべての人々に加担しないよう提案しています。国家ぐるみのファシズムへの栄誉ある抗議として闘う人々に対する敬意のなかでは、それは小さな犠牲でしかありません」

映画監督のケン・ローチはフロントマンのトム・ヨークに呼びかける形で次のように述べている。「もしパレスチナ人に背を向けるのであれば、あなたの敬虔な言葉が何も意味しなくなってしまうのを恐れています」

レディオヘッドは現地時間4月21日、全米ツアーの締め括りとして2週目のコーチェラ・フェスティバルにヘッドライナーとして出演する。レディオヘッドは、その後6~7月にかけて、グラストンベリー・フェスティバルやスコットランドのTRNSMTでのヘッドライナーを含む、一連のヨーロッパのフェスティバルに出演する予定となっている。

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