女優のロザリオ・ドーソンは、物議を醸しているケンダル・ジェンナー出演のペプシのコマーシャルについて、1990年代に自身が出演したザ・ケミカル・ブラザーズの“Out Of Control”のミュージック・ビデオを「奇妙なほどに連想させるものになっている」と評している。
既にペプシによって取り下げられた問題のコマーシャルには、タレントやモデルとしての活動で知られるケンダル・ジェンナーが出演している。コマーシャルは、写真撮影を終えたケンダル・ジェンナーが抗議デモに参加した後、抗議デモを取り締まっていた警察官に友好の印としてペプシ・コーラの缶を渡すという内容となっている。
ケンダル・ジェンナーが出演したペプシのコマーシャルはこちらから。
『レント』や『メン・イン・ブラック』等への出演で知られるロザリオ・ドーソンは、自身のツイッターに1999年にザ・ケミカル・ブラザーズが公開した“Out Of Control”のミュージック・ビデオを投稿し、問題のコマーシャルと比較している。ロザリオ・ドーソンが出演した同作は、架空の革命を題材としてソフト・ドリンクのコマーシャルを風刺するものとなっている。
ロザリオ・ドーソンは、ペプシのコマーシャルが“Out Of Control”のミュージック・ビデオを「奇妙なほどに連想させるものになっている」とし、「残念なことにその価値が下がってしまった」とツイートしている。
Eerily reminiscent of Chemical Brothers"Out Of Control"vid we shot in Mexico City ~15 yrs ago sadly minus the point: https://t.co/LTI9mJ7zjS https://t.co/DqBjKdQylS
— Rosario Dawson (@rosariodawson) April 4, 2017
ケンダル・ジェンナー出演のペプシのコマーシャルは「無神経」であるとされ、ブラック・ライヴス・マター運動を営利目的に利用しているとして物議を醸していた。「黒人を抑圧している不公平な慣習の撲滅」のための運動を行っているアメリカの権利擁護団体「カラー・オブ・チェンジ」は、ケンダル・ジェンナーに対して「我々の痛みや葛藤を利用した」として批判している。
ペプシはコマーシャルの公開に先駆けて以下のようにコメントしていた。「これはハーモニーの下に団結した、別々の人生を歩んできた人々を映し出したグローバルな広告であり、それこそが弊社が伝えたい大切なメッセージなのです」
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