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元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズは先日『ガーディアン』紙に対して『ザ・ウォール』のオペラ化について語り、このアルバムがドナルド・トランプ大統領の時代にどれほど今日的な意味を持つかについて語っている。

1979年発表の『ザ・ウォール』はロジャー・ウォーターズとオペラ・ドゥ・モンレアルとのコラボレーションによって新たにオペラ化されている。舞台は3月11日にモントリオールで初上演される。

インタヴューの中でロジャー・ウォーターズは、『ザ・ウォール』の物語が現在の政治情勢に当てはまることを喜んで認めている。ロジャー・ウォーターズはこれまでもドナルド・トランプ大統領への批判を公言しており、ライヴではクー・クラックス・クランのフードを被ったドナルド・トランプの映像なども映し出していた。また、映画版の『ザ・ウォール』ではロジャー・ウォーターズによって集会を陣頭指揮するネオ・ナチ独裁者のシーンが描かれている。

「どんな独裁者も彼ら自身のモニュメントを建てる時は、それがチャウシェスクだろうが、サダム・フセインだろうが、ドナルド・トランプだろうが、いつだって彼らはまったく同じに見えるんだよね」と彼は話を始めている。

「おかしなことに、こういう人たちは感受性にちょっと見放されてしまった感じでね。だから、まるで独裁者のカタログからモニュメントを建てているような感じで、それはいつだって大理石と金ピカだらけなんだ」

「ニューヨーク・シティの5番街にあるトランプ・タワーを見てごらんよ。パーフェクトだよね。トランプも彼のものも金ピカだらけだろ。俺たちが避けなきゃならないもの、そのすべての完璧なシンボルなんだよ」

ロジャー・ウォーターズは特にドナルド・トランプが経験的に実証されていることを完全に無視するところを批判している。「アメリカ国民は、大統領という、この国で権力を持つ人物に気候変動を信じない人物を選んだんだよ。彼はでっち上げだと思ってるわけだからね。彼は信じてないんだよ」

「それで話は終わりさ。彼は人々がでっち上げたものだと思ってて、しかもそれで他のたくさんの人を納得させてしまった。ただそう宣言するだけでね。ただ宣言するだけさ。大嘘も何度も宣言すれば、人々は信じてしまうんだよ」

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