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ジェームス・ブラウンのドラマーとして活動し、そのフレーズが多くのサンプリングとして使用されているクライド・スタブルフィールドが亡くなった。享年73歳だった。

彼の妻のジョディ・ハノンはAP通信に対して語り、彼はウィスコンシン州マディソンの病院で現地時間2月18日の正午頃に腎不全のために亡くなったという。クライド・スタブルフィールドはここ10年にわたって腎臓を患っており、数日前に入院することになったという。

クライド・スタブルフィールドは1960年代から70年代初めにわたってジェームス・ブラウンの名曲に参加しており、そのなかには“Cold Sweat”、“Say It Loud — I’m Black and I’m Proud”、“I’ve Got the Feelin’”、アルバム『セックス・マシーン』も含まれる。

なかでも1970年発表のシングル“Funky Drummer”でのソロで最も知られており、米『ローリング・ストーン』誌によれば1000曲以上でサンプリングされているとのことで、パブリック・エナミーの“Fight the Power”、ドクター・ドレーの“Let Me Ride”、LLクールJの“Mama Said Knock You Out”、ランDMCの“Run’s House”、エド・シーランの“Shirtsleeves”、ジョージ・マイケルの“Freedom ’90”などで使用されている。

妻によれば、ロイヤリティの収入は「ほんの僅か」だったが、彼はあてにしなかったという。

しかし、彼は多くのミュージシャンからの尊敬を集めており、2000年に膀胱ガンを患った時にはプリンスが個人的に治療費として90000ドル(約1000万円)を寄付したという。妻のジョディ・ハノンは「クライド・スタブルフィールドは彼のお気に入りのドラマーだったようなのです」と語っている。

テネシー州チャタヌーガ出身のクライド・スタブルフィールドだが、1970年代以降は妻の出身地であったマディソンで暮らしていたという。

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