現地時間1月21日、世界各国で大規模な「女性のマーチ」が行われ、アメリカの首都であるワシントンD.C.で行われたマーチには、マドンナのほか、アリシア・キーズ、ジャネール・モネイ、マックスウェル、アンバー・コフマンらが参加している。
他にも元R.E.M.のマイケル・スタイプやオノ・ヨーコ、グライムス、グリズリー・ベアのエドワード・ドロスト、スプーンのブリット・ダニエル、カレンO、バット・フォー・ラッシェズ、マーク・ロンソン、ザ・ナショナルらが参加したという。
コメディアンのエイミー・シューマーの紹介で登場したマドンナはスピーチで次のように語っている。「聞こえてる? 世界を揺るがす準備はできてる? 愛の革命へようこそ。女性としてこの独裁政治の新しい時代を受け入れることを拒否し、反逆するための活動へ、ようこそ。この時代では、女性だけでなく、すべての社会の周縁にいる人々が危険かもしれなくて、ユニークに人と違う存在でいることが本当に犯罪と考えられてしまうかもしれない。この暗黒の恐ろしい時代が私たちを、ついに目覚めさせたの。いつの間にか私たちは皆、偽りの心地よさに陥ってしまったようだけれど、最後は正義が勝つし、善が勝つの。選挙では善が勝たなかった。でも、最後は善が勝つの。だから、今日という日はまだ最終地点まではほど遠いということ。今日は始まりなの。私たちの物語の始まりなの。革命はここから始まるのよ。自由であり、私たち自身であり、平等であるための権利の闘いなの。この暗黒の中を一歩一歩、一緒に行進しましょう。私たちは恐れてなんかいないことを分かって。私たちは一人でもない。私たちは引き下がったりもしない。私たちが団結することによる力があるの。真の団結の前には有力な反対勢力なんて存在しない。そのことを分かってほしい」
「こんな行進なんて結局何にもならないとか中傷を言う奴らに言ってやるわ。ファック・ユー。変化を必要としている多くの人々の始まりなの。変化は犠牲者も必要とするでしょう。変化は私たちの多くに人生において違った決断をすることを求めるでしょう。でも、これが革命の証なの。だから、今日あなたたちに訊きたい。準備はできてる? 私が準備ができてる?と言ったら、イエスと答えて。『イエス、私たちは準備ができてる』と言って。もう一度言うわ。あなたたちは準備ができてるのよ。そう、私は怒ってるの。激怒してる。ホワイト・ハウスを爆破するとか恐ろしいことをたくさん考えた。でも、それじゃ何も変わらないことを私は知っている。絶望に陥ってはならないの。詩人のW.H.オーデンはかつて第二次世界大戦の前日に次のように書いてるわ、『お互いを愛するか、さもなくば死ぬだけだ』。私は愛を選ぶ。一緒についてきてくれる? 私と一緒に言って。『私たちは愛を選ぶ』と」
マドンナはスピーチの後、“Express Yourself”と“Human Nature”の2曲のパフォーマンスを行っており、“Human Natureでは「私はお前のビッチじゃない」と叫ぶよう観客を扇動し、「Donald Trump—suck a dick(ドナルド・トランプ、本当に嫌い)」と歌詞を変えている。
マドンナのスピーチの模様はこちらから。
Madonna at #WomensMarch: “It took this horrific moment of darkness to wake the f— up.” pic.twitter.com/Gcx60zCOZy
— Hollywood Reporter (@THR) January 21, 2017
パフォーマンスの模様はこちらから。
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