プリンスの管理財団は、ストリーミング・サービスのタイダルに対して無許可でプリンスの楽曲を配信しているとして告発している。
プリンスの死後、一部の作品を除いて彼のカタログ楽曲を配信しているのはジェイ・Zが所有するタイダルのみとなっている。
ジェイ・Zによるタイダルは、プリンスの2015年発表のアルバム『ヒット・アンド・ラン フェーズ・ワン&ツー』を配信する権利を取得しているが、管理財団によれば、タイダルが配信している他の15枚のアルバムに対しては許可していないという。また、「TMZ」が報じたところによれば、財団はタイダルに対してプリンスに契約金75万ドルを支払っていないと主張しているという。
ジェイ・Zと管理財団の関係は直近の数ヶ月で悪化の一路を辿っている。今年10月にはジェイ・Zがプリンスの保管庫に眠る未発表音源の権利取得に4000万ドルのオファーを出したと報じられている。「TMZ」によれば、管理財団はジェイ・Zのオファーに「財団の知的財産をロック・ネイションに不当に利用される」ために契約する気はないと、断りを入れたという。
今月初旬には、ユニバーサル・ミュージック・グループがプリンスのカタログ楽曲及び未発表音源の権利を獲得したと発表している。
保管庫には「40年間にわたってレコーディングされた大量の音源」があると見られているが、プリンスの管理財団はまだその内容を正式にカタログ化することを始めておらず、正確な音源の量については分からないという。いくつかの音源はプリンスがキャリアの中で契約してきたレーベルに所有されているものの可能性もあるとしている。
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