U2は自身の全米ツアーで大統領候補のドナルド・トランプを揶揄するパフォーンマンスを披露している。
U2は10月5日にサンフランシスコで行った公演で”Bullet The Blue Sky”のパフォーマンスのなかで、米共和党大統領候補であるドナルド・トランプの演説映像を流しながらのパフォーマンスを行っている。
パフォーマンスでは、メキシコとの国境に壁を建てると主張するドナルド・トランプに対し、フロントマンであるボノが非難している。
「大統領候補者よ、お前の壁で困るのはメキシコ人だけじゃないってことを分かってるだろ」とボノは語っている。「アメリカという理想を支持するすべての人々がこまるんだ」
ボノはまたドナルド・トランプを「アメリカン・ドリームを奪い去っていく者」として非難している。
パフォーマンス映像はこちらから。
U2は先月、ラスベガスのアイハートレディオ・フェスティバルで1988年発表の『魂の叫び』収録の“Desire”を演奏した際、ドナルド・トランプの声をサンプリングし、彼の映像を映し出している。ボノはドナルド・トランプによる「何を失わなければならないか?」という問いに「すべてだ」と答えている。
ボノはまた、PBSで放送されたチャーリー・ローズとのインタヴューで「ドナルド・トランプはアメリカが招く最悪のシナリオになる可能性がある」と語っている。
「いいかい、アメリカは世界が考え出した最高のアイデアのようなものなんだ。でも、ドナルド・トランプはアメリカが招く最悪のシナリオになる可能性がある」
さらに次のように続けている。「そのシナリオはアメリカを壊しかねないんだ……アメリカはすべての人にとって正義と平等に深く結びついた理念を持っている。すべての人にとっての平等と正義だよ、わかるだろ?……僕はトランプのことを共和党員とは思っていない。彼は共和党をハイジャックした上に、さらにアメリカの理念をもハイジャックしようとしているという感じがするんだ。そして、それは僕たち全員よりも強大なもので、本当に危険だと思ってる。良識がある人ならトランプが自分の国を博打させるような状況を許してはいけない」
U2は2017年にニュー・アルバムをリリースし、再びツアーを回ることを認めたと報じられている。
U2は、2014年発表のアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』に続く作品の制作をこの1年行っており、先日ギタリストのジ・エッジが明らかにしたところによれば、『ソングス・オブ・エクスペリエンス』と呼ばれることになるこのアルバムのために、バンドは50曲以上も用意しているという。
ニュー・アルバムについてボノは以下のように語っている。「まだ完成していないけど、気に入ってもらえると思うよ。歌詞に関して言うと、(1983年発表の)『WAR(闘)』よりも強くて、より明快になってるんだ」
「ツアーの第2章は2017年だね」とボノは続けている。「(今年の)9月か10月には、少しだけ見せられるものがあるかもしれないけどね」
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