アノーニも英国のEU離脱が決まったことを受けて、失望を表明するミュージシャンに加わっている。
750語に及ぶ痛烈なフェイスブックへの投稿のなかで、マーキュリー・プライズ受賞歴もあるアノーニは、英国のEU離脱について「労働に従事する貧困層の知恵ではなく」、「監獄暴動」だと述べている。
「“EU離脱”賛成に投票するよう貧困層と労働階級を駆り立てることになった当然の欲求不満は、今回の大惨事の結果として収まるものではありません」とアノーニは論じている。「まさにこのEU離脱みたいな危機の陰で富裕層はますます金持ちになり、どこか遠くの島に利益を埋めています。その一方で、貧困層はお互いの顔を喰らい合っているのです。イギリスの見捨てられた労働階級の不満は、EU離脱の結果によってさらに激しいものになるでしょう」
アノーニはまた、EUは「米国とその行動に何であれ重大な影響力を持つことができる唯一の国際的な統治組織」だと主張している。
「中東危機の際に感染した傷が残っていて、それを米国は洗わずに縫い合わせようとしました」と彼女は綴っている。「この感染が今やヨーロッパ中にテロリズム、恐怖、難民危機という形で広まっています。英国のEU離脱は、 25年間に及ぶ米国による犯罪的な外交政策、無責任さ、そして中東と周辺国でのグロテスクな国際的怠慢から生じた新たな惨事なのです」
アノーニはこの投稿を1つの声明と1つの質問で締めくくっている。「正義が行われたと世界が感じるまで、バランスの回復はあり得ません」と綴り、こう結んでいる。「責任者たちはいつ追及を受けるのでしょう?」
アノーニの投稿はこちらから。
https://www.facebook.com/AntonyandtheJohnsons/posts/10154325057333552
デーモン・アルバーン、ザ・1975のマット・ヒーリー、ゼイン・マリクといったアーティストたちがEU離脱に対する懸念を表明して、アノーニもここに加わっている。
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