キッスのフロントマンであるジーン・シモンズはレディオヘッドの新曲に対する自身の意見を明かし、自らを「大のレディオヘッド・ファン」とした上で、トム・ヨークについて「やりたいことはなんでも」「ラップ」でさえできるだろうと語っている。
ジーン・シモンズは「ノイジー」に対して最近のいくつかの新曲について語っている。
レディオヘッドの“Burn The Witch”を聴いた上でジーン・シモンズは次のように語っている。「レディオヘッドの曲を他のバンドがやるのは難しいよね。だって、強靭なアイデンティティがあるからさ。彼らのアイデンティティというのは曲がキーとなっていて、具体的にはトム・ヨークの声だよね。トム・ヨークは現在のロックにおいて素晴らしい声の持ち主の一人だよ。あの声でやりたいことはなんでもできるからね。ラップだってできるだろ。ポップ・ソングだって歌える。彼がやりたければ、フォー・シーズンズの新しいリード・シンガーにだってなれるよ」
「俺は大のレディオヘッド・ファンなんだ」とジーン・シモンズは続けている。「面白いのはさ、俺が彼らについて語ったら、トム・ヨークがものすごく困惑してたんだよね。俺は大ファンだけど、彼らが俺のやってることすべてを嫌ってるのは知ってるんだ。常軌を逸したヴィジュアルも、ライセンス契約も、マーチャンダイズも嫌いなんだろうね。でも、俺らはそれを愛してるんだ。俺たちはそれに浸りきってるんだよ。彼らのやりたいことじゃないだろうけどね。レディオヘッドのファンが“Burn The Witch”を気に入るかって? うん、そうだろうね。マイケル・ブーブレの歌う“Burn The Witch”があり得るかって? それはいいアイディアとは思えないな」
ジーン・シモンズはレディオヘッドのお気に入りの曲として、最も知られた楽曲の一つである“Creep”を挙げて、「俺のブラーのお気に入りの曲はナンバー5のやつなんだ。『ウーフー!(“Song 2”)』。あれが俺の好みだね」と続けている。
ジーン・シモンズは、N.W.A.がロックの殿堂入りを果たしたことについてのアイス・キューブとの論争にも言及している。アイス・キューブについて「ノイジー」に次のように語っている。「彼は素晴らしいヤツで、素晴らしい父親だと思うよ。でも、N.W.A.はロックの殿堂には属してないんだ。キッスがヒップホップの殿堂に属してないのと同じようにね」
スケプタの楽曲“Man (Gang)”については次のように語っている。「俺にこの曲について訊くのは、俺の母親にマイルス・デイヴィスについて尋ねるようなもんだよ。俺らはこの曲にコメントする資格がないよ。俺が好きなラップの曲は、サー・ミックス・ア・ロットのケツデカについての曲(“Baby Got Back”)なんだ」
デス・グリップスについては「俺は誰かがドラム・マシンのビートについて話しているのを聞いたら部屋を出て行くんだ」と語っている。
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