TEPPEI/PRESS

Photo: TEPPEI/PRESS

アイアン・メイデンは最新ツアーの「ブック・オブ・ソウルズ」ツアーで初となる中国公演を行い、中国公演での制限について言及している。

アイアン・メイデンは4月24日に北京のルスポーツ・センターで、4月26日に上海のメルセデス・ベンツ・アリーナで公演を行ったが、バンドにとって2公演目となった上海公演で、中国公演における制限についてフロントマンのブルース・ディッキンソンは語っている。

「今夜ここに来られて素晴らしいよ。中国で今夜やれて嬉しいんだ。でも、言っとくと、北京で約束を破ってしまったんだ。それで『おおっ、ちょっとばかり深刻だな』と思ってね。だから、いくつかルールがあって、そのルールに縛られてる感じなんだ。汚い言葉も使ってないしね。言ってること分かるだろ? 他にもできないことがあるんだ。後でそれが何か分かるなら見てみてくれよ。でも、その手のことはまったく気にしてないんだ。だって、分かるかい、一番重要なのは音楽だからだよ。最も重要なのは俺たちがここにいて、君たちがここにいることなんだ。素晴らしい時間を過ごそうぜ」

彼はさらに次のように続けている。「中国のテレビ・チャンネルを観てたんだけど……本当にクールなものをやっててね。ヤニック(・ガース)のインタヴューをやってたんだ。その番組では、炎がいたるところにあって、ドライ・アイスとスモークを使った素晴らしいライヴ写真も使ってたんだけど、それを観て『ああ、これは恥ずかしいな』と思ったんだ。なぜなら、それができないわけでさ。ちょっと制限されてるわけだからね。でも、次回は話をしようと思ってるんだ。次回もみんなに会うために中国に戻ってくるよ」

音楽サイト「ブラバーマウス」は上海公演について、パイロの使用がなかったほか、“The Trooper”で英国国旗を振るパフォーマンスが削られており、“Powerslave”では歌詞を一部変更し、ステージから物を投げることもなかったと指摘している。

ブルース・ディッキンソンは、先日サラエヴォのラジオ局でツアーとテロの危険にどう対処しているかについて詳細に語っている。

映画と人生について語ったインタヴューのなかで、「アイアン・メイデンは危険な環境でもツアーをやるというアプローチをとっており、本人だけでなく、ある種の場所では観客も危険にさらすことになるリスクと見返りを顧みるアプローチについて話し合っている」ことを明かしている。

「で、結構なことに、遂にはある日、誰かが危険な場所に行って、うんとたくさんの女性や子供たちが犠牲になることになる。そして言うんだ。『僕たちはライヴをやるべきじゃなかったかも知れない。信憑性の高い脅しはあった』ってね。だからさ、不幸なことだけど、大人にならなきゃいけないんだ。だが、同時にやっぱり人々に希望を届けることができなくてはならないし、そのメッセージを送り届けなくちゃならない。みんな止まってはいられないんだ……現実の人生は続いていくわけだからね」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ