AC/DCのトリビュート・バンドのフロントマンが、バンドの新たなフロントマンとしてオーディションを受けていたと明かしている。
AC/DCは、長年フロントマンを務めてきたブライアン・ジョンソンが聴覚の完全な喪失を避けるためにはツアーを止めなければならないと診断されたのを受けて、ここのところ新たなフロントマンを探していた。バンドは最終的にブライアン・ジョンソンの代役にアクセル・ローズを選んでいる。
ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズを起用する前に、バンドはAC/DCのカヴァー・バンドであるサンダーストラックのフロントマンであるリー・ロビンソンをオーディションしていたことをリー本人が明かしている。バンドのウェブサイトでは、サンダーストラックについて「ノース・カロライナ州周辺でAC/DCのサウンドとステージ・パフォーマンスを完璧にオーセンティックに再構築することを提供する」と謳われている。
リー・ロビンソンは音楽サイト「ブラバーマウス」に対して、3月にアトランタに飛んで、オーディションを行ったと語っている。リー・ロビンソンによれば、AC/DCのベーシストであるクリフ・ウィリアムズがバンドのパフォーマンスのYouTube動画を偶然見つけ、このバンドを知ったのだという。
リー・ロビンソンは最初は緊張したが、ブライアン・ジョンソンが使っていた歌詞を忘れないためのテレプロンプターを使えるのを知って、緊張は和らいだと語っている。「それを聞いて、緊張が過ぎ去ったよ。もうこれ以上、歌詞を忘れないか心配しなくて済んだからね」
AC/DCと共に歌ったことについてリー・ロビンソンは「彼らが演奏を始めたら、ただ興奮してしまって、『なんてこった』って感じで立ってたよ。AC/DCと一緒にやってるんだってね」と語っている。
「ちゃんとオーディションができたか訊いてみたら、スティーヴィー(・ヤング)は『おお、うまかったな』って言ってくれてね。でも、僕の知ってる歌い方はこれだけだからね」とリー・ロビンソンは語っており、ギタリストのアンガス・ヤングについても感心していたそうで、リー・ロビンソンに「なにがあろうと、すげえ声してんな」と語っていたという。
ブライアン・ジョンソンは、前任のボン・スコットが亡くなったのを受けて、1980年にAC/DCに加入している。ブライアン・ジョンソンは、バンドと一緒にパフォーマンスできない悲しみについて先日、声明を発表している。
AC/DCは残りのツアー日程にアクセル・ローズが参加することを正式に発表している。現在、AC/DCは5月から6月にかけてヨーロッパの12公演が予定されており、UKでは6月4日のロンドン・オリンピック・スタジアムでの公演と、6月9日のマンチェスター・エティハド・スタジアムでの公演の、2公演が予定されている。
アクセル・ローズがAC/DCに参加するのではという説は数週間にわたって噂されていた。一方、アンガス・ヤングはコーチェラ・フェスティバルの1週目でガンズ・アンド・ローゼズと共演を果たしている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.