
Photo: Apple Corps
ポール・マッカートニーは1965年発表のザ・ビートルズの名作『ラバー・ソウル』が再発されたことを受けてアルバム・ジャケットの撮影秘話を明かしている。
ザ・ビートルズにとって通算6作目となる『ラバー・ソウル』はオリジナル・リリースから60年以上を経て、再び全英シングル・チャートの1位に返り咲こうとしている。プロデューサーのジャイルズ・マーティンとエンジニアのサム・オケルが手掛けたニュー・ミックスを収録した本作はニュー・ステレオ・ミックスおよびドルビーアトモス・ミックスに加え、オリジナルのモノラル・ミックス、オリジナルのキャピトル・USアルバム・ヴァージョンも収録される。
“Norwegian Wood (This Bird Has Flown)”、“Nowhere Man”、“Michelle”、“In My Life”といった楽曲が収録されたオリジナル・アルバムの新しいステレオ・ミックスに加え、本作には20曲の未発表テイクと3曲の未発表ホーム・デモが収録されており、その中には“Day Tripper”や“We Can Work It Out”の初期ヴァージョンに加え、これまで未発表であり、噂さえなかったジョン・レノンの未公開曲である“Little Girl”も含まれている。
スーパー・デラックス・エディションは4CDおよび5LPでリリースされており、88ページのハードカバーブックが同梱されており、ポール・マッカートニーによる新たに執筆された序文やジョン・レノン自身の言葉から編纂された前書きが掲載されている。
ポール・マッカートニーは序文で写真家のロバート・フリーマンとのアルバム・ジャケットにおける撮影秘話について言及している。
「写真家のロバート・フリーマンはジョン・レノンと同じアパートに住んでいた友人だったので、アルバム・ジャケットを撮影してもらう人物として彼を選ぶのは自然なことでした。ロバートとの撮影を終え、彼がその写真を見せてくれた時のことです。当時彼が用いていた手法は、撮影した画像を、アルバム・ジャケットと同じ形と大きさの白い厚紙に投影するというものでした」
「適切な写真を選んでいる間に、その厚紙が後ろにずり落ちてしまい、画像が縦に伸びたような形になりました。ザ・ビートルズの場合、こうしたことが起きると、単なるミスだと考えるのではなく、そのアイディアを積極的に取り入れるところがあって、『これこそ完璧だ。この引き伸ばされた形で印刷すれば『ラバー・ソウル』というタイトルと響き合うことになる』と言いました。ロバート・フリーマンもそのアイディアを気に入って、その通りになったんです」
ザ・ビートルズについてはサム・メンデス監督による4部作の伝記映画の制作も進められており、2028年4月に公開予定となっている。映画はハリス・ディッキンソンがジョン・レノンを、ポール・メスカルがポール・マッカートニーを、バリー・コーガンがリンゴ・スターを、ジョセフ・クインがジョージ・ハリスンを演じる形となっていて、メンバーそれぞれの視点で描かれるとされている。今年8月には俳優陣が『アビイ・ロード』の象徴的なアルバム・ジャケットを再現する姿も目撃されている。
ザ・ビートルズは来年サヴィル・ロウ3番地が史上初めて公式のファン体験施設として一般公開されることが決定している。
ロンドンのメイフェア地区にあるこの建物は初期のアップル・コアの本社であり、『レット・イット・ビー』がレコーディングされたスタジオとしても機能し、1969年に時代を象徴するルーフトップ・コンサートでザ・ビートルズが最後の公開パフォーマンスを行った場所でもあり、ポップ・カルチャーの歴史において長らく重要な場所として認知されてきた。
2027年、この建物が史上初めて一般公開されることが決定している。一般公開では『レット・イット・ビー』がレコーディングされたスタジオが再現されるほか、7つのフロアにわたってアップル・コアの膨大なアーカイヴから厳選された未公開品が展示され、企画展も行われ、公式ストアも併設される。
ポール・マッカートニーについては最新作『ダンジョン・レインの少年たち』のスペシャル・エディションがデジタルで10月7日に、フィジカルで12月9日にリリースされることが決定している。
スペシャル・エディションのストリーミングはこちらから。
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