Shamil Tanna/NME

Photo: Shamil Tanna/NME

ア・トライブ・コールド・クエストのファイフ・ドーグが先週亡くなったことを受けて、ケンドリック・ラマーやアウトキャストのアンドレ3000、ビッグ・ボーイらが哀悼の意を表明している。

本名をマリク・テイラーというファイフ・ドーグは、糖尿病を原因とする合併症により3月22日に享年45歳で亡くなっている。

「Beats 1」で配信されているQティップのラジオ番組「アブストラクト・ラジオ」の追悼特番に出演したケンドリック・ラマーは、次のように語っている。「俺は若手の一人だけれど、俺の記憶にもあるのは、やはりギャングスタ・ラップや『ロウ・エンド・セオリー』を聞いていたことだろう。だから、今俺がマイクの前やステージの上でやっていることが生まれたきっかけとして、ファイフやトライブに敬意を表するのは当然のことなんだ」

ファイフ・ドーグは、ア・トライブ・コールド・クエストの結成メンバーで、彼らの5枚のスタジオ・アルバムすべてに参加している。後に短期間ソロ活動も行っており、唯一のソロ・アルバム『Ventilation: Da LP』を2000年にリリースしている。

またアンドレ3000も、同番組の中で次のように述べている。「トライブ・コールド・クエストは、本当に俺のすべてだった。彼らがいなければアウトキャストはなかったし、もしあったとしても、それは今のアウトキャストではなかったはずだ。完全に違うものになっていたと思う」

さらにビッグ・ボーイも、次のようにコメントしている。「彼らは当時の俺たちのアイドルだった。コラボして親しくなる機会もあってね……ただ話をしてお互いを知り合ったんだ。実際ファイフは、ちょっと前にもスタジオに立ち寄ってくれて一緒に音楽を楽しんだんだよ。彼はすべてにおいてカッコいい男で、素晴らしい人間だった。世界が、そして俺自身、永遠に彼を忘れないだろう」

残されたQティップとアリ・シャヒード・ムハマド、ジェロビ・ホワイトの3人のメンバーは先週声明を発表し、彼の音楽への「貢献は計り知れないほど多大」で「彼の日々の喜びや勇気に刺激を受けてきた」と述べ、哀悼の意を表している。

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