Photo: Chris Phelps

ザ・キラーズのブランドン・フラワーズはナッシュヴィルでレコーディングされたソロ・アルバム『スラッシャー』をリリースすることを発表している。

8月21日にリリースされるソロ・アルバムは2015年発表のセカンド・アルバム『ザ・デザイアード・エフェクト』に続く10年以上ぶりのソロ・アルバムとなっている。

ナッシュヴィルでレコーディングされたソロ・アルバム『スラッシャー』は長年のプロデューサーであるショーン・エヴェレットやジョナサン・ラドが参加しており、ギタリストのデヴィッド・ローリングス、ペダル・スティール奏者のブルース・ブートン、そして85歳のチャーリー・マッコイ(ボブ・ディランのナッシュヴィル録音作全4作に参加したハーモニカ奏者)も参加している。

通算3作目となるソロ・アルバムはユタ州ニーファイの小さな街で過ごした子ども時代や父親の車で田舎道を走りながらジョニー・キャッシュやウェイロン・ジェニングスの音楽を聴いた思い出などを振り返る内容となっている。

これまであまり語られてこなかった人生の一章に光を当てた本作でブランドン・フラワーズは自身の人格形成に影響を与えた時代を回想し、これまでで最も個人的かつありのままの心情をさらけ出した楽曲を披露しているという。

「歳を重ねるにつれて、父が聴いていた音楽、父はそれを“カントリー・ウェスタン”と呼んでいたんだけど、そこに立ち返るようになって、自分が抱えてきた物語は美しいアメリカの伝統音楽という器の中でこそ最も自然に響くように感じたんだ」とブランドン・フラワーズは語っている。

アメリカーナやウェスタンのスタイルはザ・キラーズが2006年に発表したアルバム『サムズ・タウン』、2021年に発表したアルバム『プレッシャー・マシーン』でも垣間見ることができるが、新作『スラッシャー』は悲しみとユーモアのバランスを取りながら、子ども時代の物語をありのままに描き出していると評されている。

叶わなかった夢といったテーマを扱うリード・シングルの“Plans”は6月26日にリリースされる。アルバムには数年前に急逝した義理の兄弟に捧げた“One Of Us”、80年代のショッピングモールでのコンテストや幼少期の複雑な記憶など、生い立ちにまつわるノスタルジーを捉えた“Miss America”などが収録される。

アルバムの最後に収録される“An American Dream”は父親が人生の最期を迎えようとしていた時期に、ブランドン・フラワーズが母親や家族と過ごした時間を振り返る内容となっている。

「二つのことが同時に真実であり得るんだ。ニュー・ウェイヴやロックンロールを好きだということはよく知られているけれど、人生はそれ以上のものを受け入れられるほど長いんだよ」とブランドン・フラワーズは語っている。

「ウォルト・ホイットマンはそれを見事に言いえている。『私は大きい。私は多くのものを内包している』そう、20年前の自分よりも今の自分の方が大きいし、ずっと自分を待っていてくれたような『部屋』の扉を開けたような感覚がある」とブランドン・フラワーズは続けており、「経験豊富で極めて才能豊かなミュージシャンたち」とのレコーディングは「キャリアにおけるハイライトの一つ」だったと述べている。

「このレコードから喜びを感じてもらえたらと思う。僕らも作るのを大いに楽しんだからね。ロックンロールから逃げたわけじゃない。昔の曲を否定したかったわけでもない。単に新たな部屋を見つけただけなんだ」

ソロ・アルバムのトラックリストは以下の通り。

‘Does It Ever Cross Your Mind?’
‘One Of Us’
‘Tiger’s Blood’
‘Plans’
‘Paradise’
‘Miss America’
‘Angel’
‘The Red Ground’
‘In A Heartbeat’
‘An American Dream’

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