
Photo: Manuel Harlan
レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークはアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』を題材とした舞台『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』が今年ロンドンで再び上演されることが決定している。
レディオヘッドが2003年に発表にしたアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』をベースとしたこの舞台はトニー賞とローレンス・オリヴィエ賞を受賞している演出家のスティーヴン・ホゲットとクリスティン・ジョーンズがシェイクスピアの名作『ハムレット』を現代化したものとなっている。
トム・ヨークは20人のミュージシャンと俳優のために『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』を「自ら作り直して」オーケストレーションしており、各公演で音楽は生演奏されている。
昨年4月にマンチェスターのアヴィヴァ・スタジオで世界初上演された本作はその後ストラトフォード=アポン=エイヴォンにあるロイヤル・シェイクスピア・シアターで上演されていた。今回、この舞台が初めてロンドンで上演されることが決定している。
舞台『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』はロンドンのバービカン・シアターで10月31日から2027年1月23日まで上演される。
トム・ヨークは次のように述べている。「舞台『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』をロンドンに、バービカン・シアターにやっと届けられて嬉しいです。この作品が生まれた経緯などを考えると、私にとっては実に不思議で、興味深いです。時間をかけてその姿が現れた時、私は衝撃を受けました。このような経験は初めてだったからです。これほど濃密な空間で、より多くの観客にこの作品を見てもらえることを嬉しく思います」
クリスティン・ジョーンズは次のように続けている。「この残酷な(brutal)戯曲をバービカン・シアターのブルータリズム建築の空間に持ち込むのは運命づけられていたかのようです。鋭い洞察力を持つ仲間たちと再びタッグを組み、作品にさらに取り組めることを本当に幸運に感じています。戯曲もアルバムも、私たちが生きる激動の世界に、切実なメッセージを語り続けています。私にとって、このプロジェクトに取り組むことは、自分の足下を見つめ直すことになりました」
舞台ではサミュエル・ブレンキンがハムレット役を務め、アミ・トレドレアがオフィーリア役を、ポール・ヒルトンがクローディアス/幽霊役を担当する。
舞台『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』の概要には次のように記されている。「ヘルシンゲルは監視国家となり、市民の血が目まぐるしく流れるようになった。『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』は、ハムレットとオフィーリアがデンマークの嘘と腐敗に目覚め、幽霊と音楽によってそれが徐々に明らかにされていく。パラノイアが支配するなかで、悲劇的な事実から免れる人は誰もいない」
トム・ヨークは昨年4月に時点で本作について次のように語っている。「シンクロニシティといったことを認めているわけじゃないんだ。『オズの魔法使い』とピンク・フロイドの『狂気』なんかもそうだけど、映画の音量を下げて、別のサウンドトラックをかけてみると、違ったものが現れるなんてことがあるけど、自分の最初の反応としては『ハムレット』だからね。孤高の作品であり、触れることはできない、というものだった。無理だよね。でも、その考えが離れることはなかった。頭に種が植え付けられたんだ」
この舞台を受けて、レディオヘッドはライヴ・アルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ – ライヴ・レコーディングス2003-2009』を昨年8月にリリースしている。
トム・ヨークは『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』という作品を振り返ったことについて次のように語っている。「シェイクスピア『ハムレット』/『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』の舞台作品のアレンジをどう組み立てるか考える過程で、当時のライヴ音源を聴かせてもらうよう頼んだんだ」
「そこで耳にした、演奏に宿るエネルギーに衝撃を受け、ほとんど自分たちだと認識できなかった。それが次の一歩を見つける助けになり、これらのライブ録音をミックスしてリリースすることを決めた(自分たちだけで抱えておくなんて正気の沙汰じゃない)。すべてがとてもカタルシスなプロセスだった。ぜひ楽しんでほしい」
レディオヘッドのギタリストであるエド・オブライエンは5月22日にセカンド・ソロ・アルバム『ブルー・モルフォ』をリリースしている。
Copyright © 2026 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.




