
Photo: Kevin Mazur / GETTY
ザ・ローリング・ストーンズはニュー・アルバム『フォーリン・タングス』の発表記念イベントを現地時間5月5日にニューヨーク州ブルックリンにある由緒あるウェイリンで開催している。
ザ・ローリング・ストーンズはニュー・アルバム『フォーリン・タングス』を7月10日にリリースすることを発表している。ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドは司会のコナン・オブライエンと共にザ・キュアーのロバート・スミスやポール・マッカートニーとコラボレーションしたこと、亡きチャーリー・ワッツの音源が使われていること、60年以上経ってもなお音楽性を追求し続けていることについて語っている。
司会のコナン・オブライエンは2023年発表の『ハックニー・ダイアモンズ』に続く本作について「苦労と低迷の歳月を経て、ついに彼らを本格的に始動させるアルバムになるだろう」と冗談交じりに語り、メディア関係者やVIPで埋め尽くされた会場にバンドを紹介している。
コナン・オブライエンは「華々しく」「素晴らしい」新作に賛辞を寄せ、ミック・ジャガーに年々、声が良くなっているように感じるのはなぜかと尋ねており、ミック・ジャガーは冗談めかして次のように答えている。「1968年は多くのドラッグをやっていたけど、このアルバムではやっていないんだ」

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ザ・ローリング・ストーンズは新作のサウンドの多様性とカントリー・トラック“Ringing Hollow”についても語っている。「キース・リチャーズと私は若い頃、二人ともカントリーが本当に好きだったんだ」とミック・ジャガーは語っている。「よく聴いていて、ハンク・ウィリアムスが好きだった。ああした人々を真似することはできないけれど、そのスタイルは吸収させてもらった。“Ringing Hollow”はアメリカへのラヴ・ソングなんだ。ロックの感じではやりたくなくて、カントリーでやったほうがいいなと思ったんだ」
コナン・オブライエンは60年の歳月を経てバンドのクリエイティヴィティや野望はどのように変化したかについても尋ねている。「あなたたちは世界でも史上最高のロック・バンドですが、今回の曲を聴いていると、証明したいものがあるように感じます。切迫感、生々しさ、エネルギーが素晴らしいですよね」とコナン・オブライエンは語っている。
「挑戦が好きなんだ。アルバム全体がハードルを上げるという挑戦だった。ずっと野心的だったね」とミック・ジャガーは答えている。「このアルバムで面白いなと思ったのは、『もう何も証明する必要はない』と言う人もいるかもしれないけれど、ストーンズはロック・バンドでありながら、バラードやカントリー、ダンス・ミュージックも演奏できる能力があるということなんだよね。こうしたスタイルを網羅しているんだよ。特定のスタイルに固執してはこなかった。長年の中でいろんな音楽を愛してきたからね。それを曲作りやレコーディングで表現したんだ」
キース・リチャーズは次のように続けている。「もっと多くのものがこのアルバムには入っている可能性もあるわけでね。それこそが求めているものなんだ」
新作はロンドン西部のメトロポリス・スタジオにてわずか1か月足らずでレコーディングされており、前作でも彼らと仕事をし、キース・リチャーズが「審判役」と評するグラミー賞受賞プロデューサーのアンドリュー・ワットがモダンとクラシック・ロックを融合させるアプローチで再び起用されている。
『フォーリン・タングス』にはポール・マッカートニー、スティーヴ・ウィンウッド、ザ・キュアーのロバート・スミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスといった豪華ゲスト陣も参加している。
「前作でポール・マッカートニーとはセッションをやったんだけど、今回の曲もそのセッションからの曲なんだ」とミック・ジャガーは語り、アルバムが以前のセッションでレコーディングされた4曲と新たにロンドンでレコーディングされた10曲で構成されていることを明かしている。コナン・オブライエンがザ・ローリング・ストーンズとの仕事に気後れしていたコラボレーターはいたかと尋ねると、ミック・ジャガーは次のように答えている。「ポールについては参加したがっていたね。彼は隣のスタジオにいたんだ」
ロニー・ウッドは冗談交じりに次のように続けている。「ポールについては気後れなんてまったくなかったよ。ただ俺たちと一緒に演奏したかったんだ。その経験を埋めておきたかったんだろうね。ポールは『これでローリング・ストーンズと演奏したって言える。ワオ!』って言っていたよ」
ミック・ジャガーはザ・キュアーのロバート・スミスと一緒にやった時の逸話も披露している。「ある日、ロンドンで自分のヴォーカルを録りに行ったら、長いガウンを着た男が背中を向けて立っていたんだ。その人物が振り向いたら、口紅だらけだった。それまで彼とは会ったことがなかったんだけど、『君はザ・キュアーのロバート・スミスだよね!』と言ったんだ。すると彼は『ええ。初めてですよね』って答えてね。だから、『折角ここにいるなら、何かやってくれないか』と言ったんだ。コラボレーションって、ときにはそういうふうに進むものなんだよ」

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ロニー・ウッドはスティーヴ・ウィンウッドの参加にも賛辞を寄せており、その後、バンドは未発表曲“Hit Me In The Head”についても語っている。この曲には2021年に亡くなる前に行われた最後のレコーディング・セッションの一つで収録されたチャーリー・ワッツのドラムが使われている。「あの曲はロサンゼルスでチャーリーと一緒に録音したんだ」とミック・ジャガーは語っている。「すごく速い、パンク・ロック調の曲だよ。ものすごく速いんだ」
コナン・オブライエンがバンドに対してキャリアのこの段階でもアルバム制作の過程を楽しいと感じているかと尋ねると、ミック・ジャガーは次のように答えている。「ああ。大抵の場合は楽しいね。集中して、その5分間を本当に大切にしないといけない時もあるけどね。とても楽しいけど、集中も必要なんだ」
ミック・ジャガーは次のように続けている。「本当に楽しかったよ。長くて面倒な作業でもなかったしね。4週間は4週間だから。以前はスタジオに何ヶ月もこもりっきりで、出られないなんてこともあったけどさ」
ザ・ローリング・ストーンズは新作からのニュー・シングル“In The Stars”を公開しており、イベントはミュージック・ビデオの初上映で締めくくられている。ミュージック・ビデオには若い頃のバンドとオデッサ・アザイオンが出演しており、オデッサ・アザイオンはイベントにも来場している。
アルバムのアートワークを手がけたニューヨークのアーティスト、ナサニエル・メアリー・クインもイベントに来場して、作品制作の過程についても語っている。イベントではアルバムに収録される“Mr. Charm”と“Jealous Lover”もかけられている。
『フォーリン・タングス』はCD、デラックス・セット、複数仕様のアナログ盤(通常盤および限定カラー・ヴァイナル)、各種限定エディション、特別ボックス・セットなど、多様なフォーマットで発売予定となっている。さらに、シングル『イン・ザ・スターズ』もCDおよびアナログで発売される。
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