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U2のボノは亡くなったクラナドのリード・シンガーであるモイヤ・ブレナンに追悼の意を表している。
「ケルト音楽のファースト・レディー」とも評されたモイヤ・ブレナンは50年以上にわたってクラナドのリード・シンガーを務め、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガー、レッド・ツェッペリンのロバート・プラント、ザ・ポーグスのシェイン・マガウアン、U2のボノといったミュージシャンとコラボレーションしてきた。
心に響く歌声と母語であるアイルランド・ゲール語を守ってきた姿勢で知られるモイヤ・ブレナンはグラミー賞、エミー賞、英国アカデミー賞なども受賞しており、輝かしいキャリアを築いている。
モイヤ・ブレナンは1970年に家族と共にクラナドを結成して、地元のパブで初めてのパフォーマンスを披露している。バンドは伝統的なフォーク楽器とザ・ビートルズやママス&パパスなどの影響を受けた現代的なポップ・サウンドを融合させ、アイルランド音楽を世界に広める上で重要な役割を果たしたと評価されている。
クラナドはテレビや映画の仕事も幅広く行っており、ドラマ『ハリーズ・ゲーム』や『ロビン・オブ・シャーウッド』の音楽も手掛けている。そのサウンドは映画『タイタニック』の作曲家であるジェームズ・ホーナーにも大きな影響を与えている。
モイヤ・ブレナンの妹であるエンヤもかつてクラナドのメンバーだったが、1982年に脱退して、ソロ・キャリアを歩むこととなっている。モイヤ・ブレナンの遺族は訃報について短い声明を発表しており、現地時間4月13日に故郷であるドニゴール県で愛する人に囲まれながら安らかに息を引き取ったという。享年73歳だった。モイヤ・ブレナンは2020年に肺線維症と診断されていた。
クラナドのメンバーで、兄妹だったポールとキアランはソーシャル・メディアで次のように述べている。「最愛の姉であるモイヤが亡くなった悲しみに本当に胸を痛めています。。彼女は昨夜、ドニゴール県にある自宅で家族に囲まれて旅立ち、今は向こうにいるポーリックとノエルと再会していることでしょう。彼女の声はクラナドを象徴するもので、永遠に生き続けます」
U2のボノはバンドを代表してアイルランド版『インディペンデント』紙に次のように語っている。「彼女は天使のように歌い、天使のようにこの世界を歩み、ここで同胞のもとへと帰っていきました。モイヤ、あなたのことが大好きです」
U2のボノはかつてモイヤ・ブレナンの歌声について「人類がこれまで耳にした中で最も素晴らしい声の一つ」と評していた。
ザ・サタデイズのウーナ・ヒーリーは次のように追悼の意を表している。「アイルランドが誇るケルト音楽のファースト・レディーである素晴らしいモイヤ・ブレナンの訃報を聞いて、深く悲しんでいます」
「何度かモイヤ・ブレナンにお会いして、一緒に歌う機会に恵まれたことは私にとって大きな喜びでした。彼女は本当に最高の人物で、レジェンドです」
ホットハウス・フラワーズのフィアクナ・オブラニアンもアイルランド紙にモイヤ・ブレナンについて「彼女の世界にいられたことはこの上なく光栄なことでした」と語っている。
「彼女はまるで家族のように接してくれました」とフィアクナ・オブラニアンは続け、インスタグラムでは「天国は彼女の声に彩られることになるでしょう」と述べている。
モイヤ・ブレナンは夫のティム・ジャーヴィス、二人の子ども、エンヤを含む兄妹を残して旅立つこととなっている。
クラナドはこれまでに13枚のアルバムをリリースしており、最後にリリースされたのは2013年発表の『Nádúr』で、2024年までツアーを続けていた。モイヤ・ブレナンがバンドを離れてソロ活動を行った最後の作品はコーマック・デ・バーラと2024年に発表した『ヴォイシズ&ハープス IV』となっている。
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