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女優のアリソン・ステッドマンはリンゴ・スター加入時のザ・ビートルズのライヴについて自身の思い出と共に振り返っている。
リヴァプール出身の女優であるアリソン・ステッドマンはティーンエイジャーの時にキャヴァーン・クラブによく行っていたとのことで、ピート・ベストに代わってリンゴ・スターがドラマーを務めたライヴを観た時のことを覚えているという。
リンゴ・スターが初めてザ・ビートルズと共にキャヴァーン・クラブでライヴを行ったのは記録では1962年8月19日となっている。
アリソン・ステッドマンはポッドキャスト『ローズバッド』で次のように語っている。「よく街へ行って、ショッピングをしようなんてやっていたんだけど、ショッピングをした後、キャヴァーン・クラブのランチタイム・セッションに行って、ザ・ビートルズを観た。素晴らしかったわ。本当にすごかった」
「木製の椅子に座って並んで観たんだけど、学校の椅子みたいな椅子で、彼らはステージに上がると、『1、2、3、4、Red Sails In The Sunset……』って歌い出したのを覚えている。彼らはまだ曲を書いていなくて、レコーディングもしていなかった。“Red Sails In The Sunset”のリズムが楽しくて、面白かった。入場料に含まれていたトマトスープとパンのロールを食べたことも覚えている。それもタダ同然だったんだけど、素晴らしかったわ」
「私が行った日にポール・マッカートニーが『やあ、みなさん。リンゴ・スターに挨拶を。今日は申し訳ないけど、ピート・ベストはいなくて、リンゴ・スターが入ってくれたんだ』と言っていた。可哀想に、ピート・ベストは抜けることになった」
アリソン・ステッドマンは宝物の一つがポール・マッカートニーとジョン・レノンがサインしてくれたサイン帳だとも語っている。友人たちとキャヴァーン・クラブの外で待って、ジョン・レノンとポール・マッカートニーに郵便局までついて行ったところ、サインをもらうことができたという。
「サイン帳を持っていて、私たちは3人で『よし、彼らにサインしてもらおう』ということになったの。雨の中で少なくとも1時間くらいはキャヴァーン・クラブの外で待っていたんだけど、出てこなかった。でも、そこしか出るところはないから、絶対に出てくると思っていたら、ポール・マッカートニーがジョン・レノンと出てきて、通り過ぎていった。ポール・マッカートニーは黒い大きな傘を持っていて、通りを言ってしまうから、追いかけて叫んだわ。『ポール! ジョン!』って。ポールが振り返って、『どうも』と言ってくれたんだけど、そのままリヴァプールの大きな郵便局に入っていった。ヴィクトリア朝の大きな郵便局で、インクのついた大きなオークのデスクがあった。ほんと古めかしかった。それで彼らを追いかけて、陰に隠れたの」
「友人が『ポールのところに行きなよ』と言うから、サイン帳を持っていって、『すみません。ポール、サインをもらうことはできますか?』と言ったら、『ああ、君の名前は?』と言われて、『アリソン』と答えたら、『アリソン、愛を。ポール』と書いて、キスマークを添えて返してくれた。『マッカートニー』ではなく、『ポール』だった。そうしたら、彼が『もう一回貸して』と言って、彼の名前の下に『ビートルズ』とカッコ付きで書いてくれて、彼は『ザ・ビートルズと書いたほうがいいと思ったんだ。将来、ポールって誰?ということになるかもしれないからね』と言っていた」
「それで『ポール、彼のサインもほしいんだけど』と言って、ジョン・レノンを指さしたら、ジョン・レノンは顔を上げることもなく、私のことを見ることもなく、万年筆で『ジョン・レノン』と書いてくれて、そのまま書類の記入を続けていた」
「だから、私は万年筆のジョン・レノンのサインを持っているの。本当に特別な瞬間だったわ」
ザ・ビートルズはサム・メンデスが監督を務める伝記映画が2028年4月に公開されることが決定している。2024年に製作が発表されたこの映画はファブ・フォーの4人についてハリス・ディッキンソンがジョン・レノンを、ポール・メスカルがポール・マッカートニーを、バリー・コーガンがリンゴ・スターを、ジョセフ・クインがジョージ・ハリスンを演じることが発表されている。
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