
Photo: Mary Ann Jardine
ザ・ビーチ・ボーイズのアル・ジャーディンは亡くなったブライアン・ウィルソンに追悼の意を表明している。
ブライアン・ウィルソンは亡くなったことが遺族によって発表されている。享年82歳だった。アル・ジャーディンは報道陣に対して声明を発表して、ブライアン・ウィルソンとのいきさつを振り返っている。
「私の友人、クラスメート、フットボールのチームメイト、ザ・ビーチ・ボーイズのバンドメイト、精神的な兄弟であったブライアン・ウィルソン、あなたがこんなにも長く私の人生にいてくれたことをずっと有り難く思い続けるでしょう」
アル・ジャーディンは1998年に亡くなったカール・ウィルソン、1983年に亡くなったデニス・ウィルソンと共にブライアン・ウィルソンを称えている。「今、最も心が安らぐことがあるとすれば、あなたがカールとデニスと再会して、再びあの美しいハーモニーを歌っていると考えることです」
「あなたはいつも私を笑わせてくれる謙虚な巨人で、あなたの音楽を永遠に称え続けていくことになるでしょう。ブライアン、本当に惜しまれることになると思いますが、今夜はまだあなたの中にあった太陽のあたたかさが残っています」
アル・ジャーディンはブライアン・ウィルソン、カール・ウィルソン、デニス・ウィルソン、その従兄弟だったマイク・ラヴと共にザ・ビーチ・ボーイズを1961年に結成している。アル・ジャーディンはブライアン・ウィルソンと学友で、高校のアメリカン・フットボール部ではチームメイトだった。二人は1961年にエル・カミーノ大学で再会して、一緒にバンドを結成するというアイディアをあたためていた。
2006年、アル・ジャーディンはブライアン・ウィルソンがツアーからセミ・リタイアしたことを受けて、ライヴでは共同リード・ヴォーカルを担当していた。
2010年にはソロ・デビュー・アルバム『ア・ポストカード・フロム・カリフォルニア』をリリースしており、ブライアン・ウィルソンも“Drivin’”という曲に参加している。アル・ジャーディンは先日5月30日にEP『アイランズ・イン・ザ・サン』もリリースされている。
アル・ジャーディンはブライアン・ウィルソンのバンドと共にEPを引っ提げて今夏にツアーを行うことも決定している。ブライアン・ウィルソンのバンドは「ペット・サウンズ・バンド」と称されており、アル・ジャーディンは7月から9月にかけてアメリカでツアーを行う。
ブライアン・ウィルソンの訃報を受けて現ザ・ビーチ・ボーイズもソーシャル・メディアで追悼の意を表している。「今日は世界が天才を悼んでいます。従兄弟にして友人、音楽における壮大なアドベンチャーのパートナーを亡くしたことを悲しんでいます。ブライアン・ウィルソンはザ・ビーチ・ボーイズの中心人物であっただけでなく、サウンドの魂でした。彼が思い描いたメロディーと音符に注ぎ込んだ感情は音楽の歩みを永遠に変えることになりました。彼の比類なき才能と独自のスピリットは私たち自身も含め、世界中で多くの人の人生においてサウンドトラックを生み出しました」
「私たちは共に世界にアメリカン・ドリームの楽観性、歓喜、自由の感覚をもたらし、夏と無限の可能性を信じさせる気分のよくなる音楽を届けました」とザ・ビーチ・ボーイズは続けている。「彼が亡くなったことで胸を痛めています。一緒に作った音楽、何十年にも無数の人々に届けてきた歓喜を大切にしていくでしょう。彼のことは深く惜しまれますが、彼の功績はその楽曲や思い出の中で生き続けていくのでしょう」
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