Photo: Paul Harries

ブライアン・イーノとビーティー・ウルフはコラボレーション・アルバムより“Play On”のミュージック・ビデオが公開されている。

ブライアン・イーノとビーティー・ウルフは本日6月6日にコラボレーション・アルバム『ルミナル』と『ラタラル』を全世界同時リリースしている。

“Play On”のミュージック・ビデオはこちらから。

ブライアン・イーノは“Play On”について次のように語っている。「この曲は私たちを不思議な場所へ連れて行ってくれました。全く相容れない感情が、落ち着きのない仲間になる場所です。怒りと恍惚、ある種の力と混ざり合った絶望、そしてある種の喜び。この複雑な感情を表す言葉はあるのでしょうか? たとえ言葉がなくても、今やそれを表現する音楽が産まれています」

『ルミナル』は“ドリーム・ミュージック”、『ラタラル』は“スペース・ミュージック”というコンセプトとのことで、二人は2024年まで散発的にレコーディングされたこのプロジェクトでのコラボレーションを振り返って、次のように述べている。

「音楽は感情を喚起するものです。その感情の中には、馴染みのあるものもあれば、そうでないもの、あるいは複数の異なる感情が複雑に混ざり合ったものもあります。他の言語や文化には、そのような感情を表す美しい言葉がたくさんあります。そう、英語にはない言葉です。感情に名前をつけることで、私たちはその感情をより感じやすく、より具体的にすることができます。アートは、私たちがこれまで感じたことのないような感情や、あるいは感情の混ざり合いを引き起こすことができます。このように、アート作品は、ある種のフィーリングの『母』となり、そのフィーリングを見つけ、再体験するための場所になり得るのです。私たちが取り組んだ感情の中には、次のようなものがありました。

Ailyak (ブルガリア語)…ゆっくりと、プロセスを楽しむこと
Commuovere (イタリア語)…感動すること
Dor (ルーマニア語)…あこがれ、帰属意識
Duende (スペイン語)…ゾクゾクすること
Fèath (ゲール語)…静寂、平和
Gezelligheid (オランダ語)…温かい親密さ
Ilinx (フランス語) …遊びによる不思議な興奮
Jijivisha (サンスクリット語)…人生を全うすること
Liget (フィリピン語)…燃えるようなエネルギー、生命の輝き
Merak (セルビア語)…宇宙と一体になること
Meraki (ギリシャ語)…何かに没頭すること
Mono no aware (日本語)…人生のはかなさに感謝すること
Onsra (ボロ語)…愛を失うことを予期すること
Pronoia(ギリシャ語)…パラノイアの反対の意
Sisu (フィンランド語)…決意、気概
Torschlusspanik (ドイツ語)…時間がなくなることへの恐怖
Ya’aburnee (アラビア語)…誰かがいない世界で生きたくないということ」

また、ブライアン・イーノのジェネレイティヴ映画『ENO』が日本国内でも上映されることが決定している。アジア圏での劇場上映はこれが初となり、6月に開催されるプレミア上映にはギャリー・ハストウィット監督が来日して、日本語字幕監修を手がけたピーター・バラカンとのスペシャルトークショーも開催されるという。一般上映は7月に東京・名古屋・大阪にて開催される。

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