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パール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーは現地時間5月18日に行った公演でドナルド・トランプ大統領から非難されたブルース・スプリングスティーンを擁護している。

パール・ジャムは5月18日にペンシルベニア州ピッツバーグのPPGペインツ・アリーナで公演を行っている。パール・ジャムは2日前の5月16日にも同会場で公演を行っており、ブルース・スプリングスティーンの“My City of Ruins”をカヴァーしていた。

5月18日の公演でエディ・ヴェダーは次のように語っている。「ドナルド・トランプの反応というのは問題とは関係のないものだった。問題に一つも触れることなく、問題について話をすることもなかった。問題について議論していないんだよ。聞こえてきたのは個人攻撃と、誰も公共の場でマイクや声を使おうとするなという脅しだけだった」

エディ・ヴェダーは次のように続けている。「アメリカと僕らが呼ぶこの国ではそんなことは許されないんだ。言論の自由には開かれた議論も含まれている。公共の場での健全な議論は民主主義に含まれているものだ。誹謗中傷なんてふさわしくない。ブルース・スプリングスティーンはいつだって自身の価値観と自由を持ってアメリカを支持してきた人だ。彼の正義は常に損なわれていない。今、こうして話しているのは1〜2年後にマイクの前に戻ってきた時にも言論の自由が存在しているためなんだ」

観客が撮影した映像はこちらから。

ブルース・スプリングスティーンは5月14日に行われたマンチェスター公演でドナルド・トランプ政権に苦言を呈しており、「腐敗して能力のない裏切りの」現政権に言及している。

「私の母国、愛するアメリカ、曲にしてきたアメリカは250年にわたって希望と自由の灯火だったが、今は腐敗して能力のない裏切りの政権の手中にある。今夜、アメリカという試みの最善の部分、民主主義を信じる人たち全員には、私たちと共に立ち上がり、独裁政治に声を上げ、自由の鐘を鳴らしてもらいたいんだ」

これを受けてドナルド・トランプ大統領はブルース・スプリングスティーンを批判しており、「干からびたプルーンのようなロッカー」と評している。

この投稿にはアメリカ音楽家連盟も言及して、ブルース・スプリングスティーンとテイラー・スウィフトのことを擁護しており、次のように述べている。「ミュージシャンは表現の自由を権利として持っており、私たちはすべてのメンバーのために団結しています」

さらにドナルド・トランプ大統領はブルース・スプリングスティーンやカマラ・ハリス元副大統領を支持したミュージシャンについて「大規模な調査」を行うことも要求している。

ドナルド・トランプ大統領はカマラ・ハリス元副大統領を支持していたブルース・スプリングスティーンについて「大統領選中のひどいパフォーマンス」に報酬が支払われているとして、「深刻で違法な選挙参加なんじゃないか?」と述べている。

ドナルド・トランプ大統領は自身のソーシャル・メディア「トゥルース・ソーシャル」でブルース・スプリングスティーンに加え、U2のボノやビヨンセといった他のアーティストも批判している。

「カマラ・ハリスはブルース・スプリングスティーンによる大統領選中のひどいパフォーマンスにいくらを支払ったんだろう?」とドナルド・トランプ大統領は述べている。「彼が彼女のファンだというのなら、なぜそのお金を受け取ったのだろう? 深刻で違法な選挙参加なんじゃないか? ビヨンセはどうだろう? オプラ・ウィンフリーやボノにはいくらが支払われたんだろう?」

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