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ザ・ドアーズのジム・モリソンは37年前に墓から盗まれた彫像が発見されている。

ジム・モリソンの彫像はフランス警察の金融・賄賂対策部門が実施した捜査でパリで発見されたとフランス警察はインスタグラムで発表している。この捜査は当初の窃盗事件と無関係に行われたものだという。

捜査に関する情報はあまり明らかにされておらず、1971年に亡くなったジム・モリソンの彫像を盗んだ容疑者についても名前は明らかにされていない。彫像が墓に戻されるかは明らかになっておらず、墓地の管理者は仏『ル・フィガロ』紙に対して次のように語っている。「警察から連絡は来ていません。なので、彫像が私たちの下に戻ってくるのかは分かりません」

彫像はジム・モリソンが亡くなってから10年を迎えたことを受けて、クロアチア人彫刻家のムラデン・ミクリンが白の大理石から製作したものだったが、墓地に設置された7年後となる1988年に盗まれることとなっている。

フランス警察は彫像の写真も公開しており、盗まれる前と同じように彫像の口と鼻が欠けているのが確認できる。

ジム・モリソンの遺産管理団体は米『ローリング・ストーン』誌に対して「歴史的な品」が見つかったという「ニュースを聞いて喜んでいる」と述べており、ジム・モリソンの遺族は墓に戻したいと考えていると述べている。「修復された様子を見られたら満足です」

ジム・モリソンは1971年7月に享年27歳で亡くなっている。ジム・モリソンはパリのアパートのバスタブで発見されており、亡くなった時にザ・ドアーズは通算7作目のアルバム『アザー・ヴォイセズ』のレコーディングを行っている最中だった。公式の死因は心不全とされている。

ジム・モリソンの墓は長年にわたってファンにとっての聖地となっていて、ペール・ラシェーズ墓地にあるジム・モリソンの一画は隣の墓の区画までグラフィティが広がることとなっている。

2021年にも死後50年を迎えたことを受けて、ジム・モリソンの墓ではファンの集いが開催されている。

今年3月、ジム・モリソンについては生きている可能性を検証する新たなドキュメンタリーが海外で公開されている。

ジム・モリソンについては成功がもたらした名声と注目に幻滅して死を偽装したのではないかという陰謀論が長く渦巻いており、ザ・ドアーズのスーパー・ファンであるジェフ・フィンはこの問題を取り上げたドキュメンタリー『ビフォア・ジ・エンド(原題)』を製作している。

本作はニューヨーク州シラキュースでメンテナンスの仕事をしていて、ジム・モリソンの世を忍ぶ姿だと噂されている「フランクX」という人物を中心に、今なお生存している説の「証拠」を検証するものとなっている。

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