Photo: Julien’s Auctions

メルヴィンズは昔のツアー・ヴァン「ザ・ビースト」がレコード・ストア・デイに際してシアトルのレコード店に展示された後、オークションに出品されることが明らかになっている。

このツアー・ヴァンはジュリアンズ・オークションによる「ミュージック・アイコン」オークションに出品されるが、それに先立って4月12日のレコード・ストア・デイにシアトルのイージー・ストリート・レコーズとシルヴァー・プラッターズで一般展示されることが決定している。

1972年ダッジ社製スポーツマン・ロイヤル・ヴァンは「ザ・メルヴァン」という愛称で知られ、様々な落書きが施されており、なかでもニルヴァーナのカート・コバーンがシャーピーのマーカーで描いたKISSの絵で有名となっている。

「カートの名前もヴァンのどこかに記されていると思う」とこのヴァンの前の所有者だったベン・バーグは以前に語っている。「正確な場所は分からないけど、クリス・ノヴォゼリックの名前が書かれている場所は把握している。メルヴィンズのデイル・クローヴァーの名前もそこに書かれているんだ」

ベン・バーグはカート・コバーンも地元の公演を手助けする時にはこのヴァンを運転したとして、その累計走行距離は「桁外れ」だと語っている。

「メルヴィンズは最初のアメリカ・ツアーでこのヴァンを使っていました」とベン・バーグは語っている。「東海岸にもこの車で行ったんです。バズ・オズボーンはツアーをやっている時に(ベーシストの)マット・ルーキンがエンジンの火を消そうとしている時に目が覚めたと言っていたよ」

ジュリアンズ・オークションによる「ミュージック・アイコン」オークションは5月30日・31日にニューヨークのハード・ロック・カフェで開催され、ツアー・ヴァンは解体されて、それぞれのパーツが出品される予定となっている。

「シアトルはロックの歴史において多くの決定的な瞬間が生まれた場所です」とジュリアンズ・オークションのCEOであるダレン・ジュリアンは述べている。「レコード・ストア・デイや愛されているレコード店と協力して、オークションに出品される前に、ファンの皆様にこの唯一無二の貴重な一品を間近で見てもらえることを嬉しく思います」

ニルヴァーナのカート・コバーンは『MTVアンプラグド』で使われたマーティン D-18Eがロンドンで展示されることも決定している。

これは6月3日から11月18日までロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック・ミュージアムで開催される展覧会「カート・コバーン・アンプラグド」で展示されるものとなっている。

展示されるマーティン D-18Eは2020年にロード・マイクロフォンズの創業者であるピーター・フリードマンによって601万ドル(約9億円)で購入されており、これまでで最も高額なギターとなっている。ピーター・フリードマンはこのギターを惜しみなく展覧会に貸し出しており、パフォーミング・アーティストを支援するという自身のヴィジョンを実現している。

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