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ドリーム・シアターのドラマーであるマイク・ポートノイは妹が亡くなったことを知った30分後にライヴを行っている。

ドリーム・シアターは結成40周年を記念して行っているヨーロッパ・ツアーの一環で現地時間10月29日にクロアチアはザグレブのアリーナ・ザグレブで公演を行っている。

マイク・ポートノイは2010年にドリーム・シアターを脱退しているが、14年ぶりにバンドに復帰している。

マイク・ポートノイはフェイスブックで妹が亡くなったことをステージに上がる直前に知ったことをを明かしている。

「クロアチアはザグレブの今夜の公演はこれまでで最も困難なライヴの一つだった」とマイク・ポートノイは文章を始めている。「開演の30分ぐらい前に弟から電話をもらって、愛する妹のサマンサ・レオネ・カッタネオが亡くなったと言われたんだ」

「今年はずっとガンの闘病を行っていて、ここ何日かで悪くなってしまった……避けられないことが近づいていると知りながら、私と家族にとっては打ちのめされるような数日だった」

マイク・ポートノイは次のように続けている。「つらかったけれど、今夜の公演はやることになり、ジェイムズ・ラブリエが妹に“The Spirit Carries On”を捧げてくれた……この写真は今夜のものだ。この空中の光はサマンサのためのものだ。ずっと赤ん坊のように泣いていた。ジョン・マイアングがドラム・キットの傍まで来てくれて、ソロが終わるまで座っていてくれて、あれは大きかった」

マイク・ポートノイは妹について「ドリーム・シアターの大ファンにして支持者」だったとしてバンドへの復帰は「彼女にとって大きな意味を持っていた」と述べている。

「ロンドンにすごく来たがっていたんだけど、容態が急速に悪化したため、移動することは不可能だった」とマイク・ポートノイは説明している。「でも、妹は病院でもオンラインで映像を観て、彼女が満足していたことが分かったんだ」

「このツアーの間、毎晩ステージで“The Spirit Carries On”を演奏する度に彼女のことを思い出すだろう。そして、今はどの公演も毎晩どこでも観てくれているのが分かる。愛しているよ」

ドリーム・シアターはバンドとして以下の声明を発表している。「クロアチアのザグレブで行われた今夜の公演は直前に亡くなったマイク・ポートノイの妹であるサマンサ・レオネ・カッタネオに捧げられました。彼女はドリーム・シアターにとって最大の支持者の一人であり、バンド全員とスタッフで家族にお悔やみを申し上げます」

“The Spirit Carries On”を紹介する時にジェイムズ・ラブリエは次のように観客に語っている。「この曲は私たち全員にとって大切な曲だが、今夜は特にそう言える。マイク・ポートノイの妹であるサマンサが数時間前に亡くなったんだ」

「だから、みなさん一人ひとりに、心を込めてこの曲を歌ってもらいたい。他の親愛なる故人と共に天国のサマンサのために歌うよ。マイク・ポートノイの妹、サマンサのためだ。じゃあ、やろうと思うけど、一緒に歌ってくれるかい?」

ジェイムズ・ラブリエはサマンサ・レオネ・カッタネオに捧げて、携帯電話のライトを点けるように観客に伝えている。

ドリーム・シアターはマイク・ポートノイ復帰第1弾となる通算16作目のオリジナル・アルバム『パラソムニア』が2025年2月7日にリリースされることが発表されている。

新作『パラソムニア』は全8曲・71分で構成され、プロデュースはジョン・ペトルーシ、エンジニアリングはジェイムズ・“ジミーT”・メズリン、ミキシングはアンディ・スニープ、そしてアートワークはヒュー・サイムが手掛けている。

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