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2月16日にニューヨークでビヨンセに対して計画されていた抗議運動だが、3人しか参加者がおらず、むしろ抗議運動への抗議のほうがより多くの参加者を生むことになったという。

反ビヨンセの抗議運動は、2月7日に行われたスーパー・ボウルでのハーフタイム・ショウのパフォーマンスを受けてのもので、ビヨンセは当日コールドプレイのステージに加わり、ニュー・シングル“Formation”を披露している。

そのパフォーマンスが「ブラック・パンサー党」や「ブラック・ライブス・マター(黒人の命の権利)」を示唆するものだったため、「反警察的」であるという批判がされることになっている。2月16日にマンハッタンにあるNFL本部の外で抗議運動が計画され、その日はビヨンセの「フォーメーション・ツアー」のチケットの発売日ともなっていた。

「ニューヨーク・タイムズ」が入手したイベントの記録によると、ビヨンセのパフォーマンスについて「ヘイト・スピーチ」であり、「人種差別主義」であると主張したという。そして、参加者に向かって「スーパー・ボウルの場で人種をいじめるようなパフォーマンスをビヨンセがやったことでアメリカ人として不快じゃないのか? 法に対する平手打ちに同意するのか?」と語りかけていたという。

しかし、米『ローリング・ストーン』誌によれば、抗議行動に参加したのはわずか3人で、米大統領選のテッド・クルーズ候補のヴォランティアとNFLファン2人だったという。

テッド・クルーズの選挙運動に参加しているアリエル・コヘインは『ニューヨーク・マガジン』に次のように語っている。「わたしたちの何人かは本日ここに数人しか集まらなかったことに驚いています。今日はウィークデイですし、天気も雨でしたから多くの人々の足を遠のかせてしまうことになりました。午後6時のほうがよかったでしょうね」

抗議運動に対する抗議に参加したタージ・サットンは報道陣に次のように語っている。「ここにいるビヨンセの支持者は、彼女が何をしても気にせずに支持し、愛するスーパーファンであるのは確かだと思います。ただし、もしこうした形で攻撃されたら、そんなことをやっていたのがビヨンセでない誰にせよ、わたしはここに来ていたと思います」

NFL本部前でのビヨンセへの抗議行動は結局現れなかった。

反ビヨンセ抗議行動に対する抗議は増えていて、いまなお反ビヨンセ抗議行動へのノーを掲げてる。

抗議行動は姿を見せなかったけど、わたしたちはやったの。

元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ氏はビヨンセを非難しており、フットボールの試合の間に政治的行為に及んだことは「道理に反している」としていた。

「これはフットボールの試合であり、ハリウッドではない。彼女がそういった場を、彼女自身や私たちを守ってくれ、生かしてくれる存在である警察を攻撃する場として使ったことは極めて道理に反している」

※公開後、翻訳を修正しました。

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