Photo: GETTY

SUM 41のフロントマンであるデリック・ウィブリーは元マネージャーが性的虐待を否定したことについて反論して、裁判に持ち込む意志があると語っている。

この告発はデリック・ウィブリーによる初の回顧録『ウォーキング・ディサスター』と同書で扱われている深刻な内容について語った『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタヴューで明らかになっている。

回顧録でデリック・ウィブリーはトレブル・チャージャーのフロントマンでもあったマネージャーのグレイグ・ノリからグルーミングを受けただけでなく、性的/言葉による虐待を長年受けてきたと告発している。

それを受けてグレイグ・ノリは『グローブ・アンド・メール』紙に「これは嘘の告発です」と述べ、名誉棄損を扱う弁護士に依頼したことを明かしている。

グレイグ・ノリは『トロント・スター』紙にも交際を始めたのはデリック・ウィブリーであり、交際が始まった時には共に「成人」していたので「グルーミング」には当たらないと述べている。

「私が交際を始めたというのは嘘です。私が始めたわけではありません。デリック・ウィブリーが積極的に始めたのです」とグレイグ・ノリは語っている。「交際が始まった時、デリック・ウィブリーも私も成人でした」

グレイグ・ノリは次のように続けている。「私が関係を続けるようにデリック・ウィブリーに迫ったというのは嘘です。彼のことをホモフォビアと非難して、関係を続けるようにデリック・ウィブリーに迫ったというのも嘘です。最終的に交際はなくなっていきました。合意の上です。私たちのビジネスでの関係は続きました」

今回、デリック・ウィブリーはソーシャル・メディアでグレイグ・ノリの発言に反論しており、「書籍に書いたすべての言葉に責任をもっています」と語り、裁判に持ち込む意志があると述べている。

「元マネージャーと間に起こったことについて真実を公表するのは喜ばしいことではありませんでした。しかし、とどめておくことはできなかったので、出すことにしたのです」とデリック・ウィブリーは動画で語っている。

「グレイグ・ノリが今回、私のことを嘘つきだと言っているのが気になりました。ここで伝えておきたいのは書籍に書いたすべての言葉に責任をもっているということです。100%です」と彼は続けている。「嘘つきではないし、グレイグ・ノリ、直接言わせてもらうなら、嘘つきだと思うんなら解決方法は一つしかありません。法廷です。判事の前でも、陪審員の前でも、いつでも構いません。いつでも準備はできています」

デリック・ウィブリーは次のように締めくくっている。「他のみんなには応援や愛に感謝したい。バンドも、家族も、みんなに感謝しているし、もちろんファンにも感謝している。みんなに早く会えればと思うし、今回も他のことを乗り越えたように乗り越えていきます」

書籍ではデリック・ウィブリーが18歳で、レイヴのトイレでエクスタシーをやっている時にグレイグ・ノリが熱烈に顔をつかんで、キスをしてきたと記されている。デリック・ウィブリーはグレイグ・ノリのことをそんな風に思っていなかったので、そうした行動に驚いたと述べている。その後、グレイグ・ノリはデリック・ウィブリーを説得してきたとのことで、「大半の人はバイセクシャルで、怖くて、受け入れられないだけだ」と語ったとされている。

また、関係を終わらせようとすると、グレイグ・ノリはデリック・ウィブリーのことをホモフォビアと非難してきたとのことで、キャリアを軌道に乗せる上でバンドは彼に「借りがある」ことを列挙してきたとも記されている。

著書でデリック・ウィブリーは彼とグレイグ・ノリの共通の友人が虐待だと言ったことで、望まない性的な関係は終わったと述べている。しかし、その後、グレイグ・ノリは褒める時と責める時の間で揺れ動き、心理的な面で言葉による虐待は悪化したとのことで、SUM 41の多くの曲で作曲のクレジットを得ることに固執していたとされている。グレイグ・ノリはその理由について「より信頼性が生まれる」と語っていたという。

2005年にSUM 41はリクエストに応じず、連絡がつかず、チャンスを逃すことになったという理由でグレイグ・ノリを解雇している。デリック・ウィブリーによれば、その時点ではバンドメンバーには2人の関係を明かしていなかったという。

グレイグ・ノリは今回の告発内容について『グローブ・アンド・メール』紙にネットで報道されるまで聞いたことがなかったと述べている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ