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新しい研究によれば、ザ・ビートルズが故郷のリバプール市にもたらしている旅行者の収入は8200万ポンド(約140億円)に上ることが明らかになっている。

彼らの故郷であるリバプールはザ・ビートルズ・ファンにとって巡礼の目的地となっており、『ザ・テレグラフ』紙はそうした関心がリバプール経済に毎年8190万ポンド貢献しており、2335の職業を支えていると報じている。

リバプール市の委託によってリバプール・ジョン・ムーア大学とリバプール大学によって行われたこの研究によれば、リバプール経済におけるザ・ビートルズは毎年15%の割合で成長しており、今後も「更に大きな成長の可能性」があるという。

リバプール大学の文化資本学のシメオン・イェイツ教授はAP通信に次のように語っている。「この研究はリバプール市にとって文化的・経済的資産としてのザ・ビートルズの重要性を指し示しています。しかし、ザ・ビートルズの遺産による経済的影響力や文化的価値の下支えはファンにとっても、訪問者にとっても、市民にとっても有益な経験ですが、この伝説をプロモーションすることで、その基準を維持していく必要があります」

また、リバプール大学のポピュラー・ミュージック学のマイク・ジョーンズ博士は、こう続けている。「我々は、リバプールがザ・ビートルズの生誕の地であるだけでなく、ザ・ビートルズの初期を支えてきた街であるという肝心のポイントを伝えていく必要があります。リバプール市民として彼らは世界に何を見せるか学んだのです。文化的影響力への自信と開放性が、この街の生活の活気あふれる独特の側面を維持させています。ザ・ビートルズの今なお新鮮な音楽は我々が何者で、我々がどうなれるのを思い出させてくれるのです」

昨年12月、最後の地元でのライヴから50週年になることを記念して、リバプールにはザ・ビートルズの新たな彫像が公開されている。

ザ・ビートルズは1965年12月5日にリバプールで最後となるライヴをマージーサイドで行っている。

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