ザ・ビートルズのリンゴ・スターはポール・マッカートニーが「ワーカホリック」でなければ、あんなにたくさんのレコードを作れなかっただろうと語っている。
リンゴ・スターはアクシスTVに出演してジャーナリストのダン・ラザーのインタヴューを受けており、ザ・ビートルズが不仲であったことやポール・マッカートニーがいなければ、これほど多くのレコードを作ることはできなかっただろうと語っている。
「いや、仲は良くなかったよ。4人の人間がいるわけだからね。わだかまりはあったよ。でも、どんなに確執があっても音楽の邪魔になることはなかった。カウントが始まれば、ベスト尽くすことができた。それも最後のほうのことで、自然なことだったと思うけどね」
リンゴ・スターは次のように続けている。「突然、生活ができて、僕には子どもも生まれたし、僕らが懸命に取り組んできた努力が少しずつ色褪せていった。今日まで常にポールには感謝しているよ」
「バンドでもポールがワーカホリックだったおかげで、ジョンと僕が作るよりもたくさんのレコードを作ることができた。僕らはダラダラするのが好きだったんだけど、ポールが『いいかい、みんな』と言って、始まることになるんだ」
リンゴ・スターはザ・ビートルズがキャリアを通して謙虚だったことやエルヴィス・プレスリーに会った時のことについても語っている。
「僕らの出自に含まれているものなんだと思うな。常に言ってきたのは僕らは同じ街の出身で、お互いのことに目を配っていた。一人が調子に乗ったり、大物ぶったりしても、他の3人が『すいません』という感じで、それで間違わないでこられたんだよ」
リンゴ・スターは次のように続けている。「エルヴィス・プレスリーに会った時、僕は『彼が一人なのって悲しいことだな』と思ったんだ。周りにはいろんな人がいたけれど、彼は一人だった。僕には3人の素晴らしい友人がいたんだ」
ザ・ビートルズは1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』が修復されてディズニープラスで5月8日より配信されている。
マイケル・リンゼイ=ホッグが監督した『レット・イット・ビー』は54年前に初公開され、入手困難となり、かなりのブートレッグが出回ることとなった。映画はロンドンのトゥイッケナム・フィルム・スタジオで1969年1月に行われた通算12作目となる最後のアルバムの作曲とレコーディングを追ったものとなっている。
映画の後半ではバンドはサヴィル・ロウにあるアップル・コアの事務所に移動して、リハーサルと有名なルーフトップ・コンサートを行っており、このパフォーマンスはザ・ビートルズにとって最後のライヴとなっている。
映画『レット・イット・ビー』の未使用映像を使った2022年のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』と同じように映画監督のピーター・ジャクソンが最先端のデジタル技術を駆使して、55年前のフィルム・リールの映像を鮮明な現代のクオリティに修復している。
ザ・ビートルズはドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』の映像を使用した“Let It Be”の新たなミュージック・ビデオも公開されている。
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