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ザ・ローリング・ストーンズのベーシストだったビル・ワイマンは脱退後の暮らしや現在の活動について語っている。

ビル・ワイマンは1962年から1993年までバンドに在籍しており、ザ・ローリング・ストーンズが今週からツアーに乗り出すのに際して、『ザ・ミラー』紙に脱退することにした理由について語っている。

「1991年に脱退したんだけど、信じてもらえなかったんだよね」と彼は語っている。「私が脱退したことを受け入れようとしなかったんだ。1993年までそうで、1994年にツアーに向けて集まり始めた時に『本当に脱退したんだよね』と言われて、『2年前に脱退したよ』と言ったら、ようやく受け入れてくれたんだ。だから、1993年に脱退したことになっているんだよ」

脱退を決めた理由についてビル・ワイマンは次のように続けている。「やり尽くしたんだよ。人生の折り返して地点で、『やりたいことは他にもある。考古学をやりたいし、本を書きたいし、写真展もやりたいし、チャリティのクリケットもやりたい』ってね。ツアーに出ている間も古代文化についての本を読んでたし、写真も撮っていた。やりたかった他の人生というのがあったんだ」

ビル・ワイマンはここ30年間は本を書いたり、金属探知機で宝探しをしたり、切手やミュージック・ホールのポスター、ユニークなところではルパート・ベアの書籍など、様々なものを収集してきた。

「戦争中に育ったから、みんな両親がいなかった。でも、毎年出るルパート・ベアの絵本は、みんな読んでいたんだ。それを若い人に向けて読んできたんだよね。それで集め始めたら、夢中になってしまった。ハマっちゃったんだよ。これまでの全シリーズを持っていて、ルパート・ベアのスカーフやバッジ、切手なんかも持っている。ミュージアムもできるだろうから、いつかやるかもしれないね」

ビル・ワイマンはザ・ローリング・ストーンズの最新作『ハックニー・ダイアモンズ』に収録されている“Live By the Sword”に参加しており、ザ・ローリング・ストーンズのレコーディングに参加したのは1991年以来となっている。

ドラマーのチャーリー・ワッツと共にビル・ワイマンが参加したこの曲についてロニー・ウッドは次のように語っている。「プロデューサーのアンドリュー・ワットのアイディアだったんだ。チャーリーのドラム・トラックがあったからね。ビル・ワイマンが弾いてくれた時は自分たちの誰もいなかったんだけど、アンドリュー・ワットによれば、彼と一緒にやれて楽しかったと言っていたよ。彼がビル・ワイマンのためにスタジオの戸締まりをやってくれたんだ」

ビル・ワイマンは2012年にロンドンのO2アリーナで行われた50周年記念コンサートに参加したが、翌年には「二度とやらない」として「もっといい形にできた」と語っている。

「よかったのはザ・ローリング・ストーンズとステージにいる私を子どもが観られたことだよね」と彼は語っている。「12月に話をもらったんだけど、3日間にわたってジャム・セッションをやらなければならなかった。もっと参加できるのかなという印象だったんだけど、2曲しかやってほしくなかったみたいでね。がっかりしたよ」

「物事は後戻りできないし、決して同じものになはらないと主張してきたわけだけど、学校の同窓会や(コメディアンの)トニー・ハンコックによる軍の同窓会みたいなもので、物事を巻き戻して、関係を取り戻そうとしたって上手くいかない。音楽だって同じだよ。上手くいくわけがないんだ。一度限りの5分間。二度とやらないだろうね。後悔はないけどさ。でも、まあ、僕らは今も素晴らしい友人だよ」

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