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ザ・ビートルズに関する新しい書籍でジョン・レノンと出会ったミック・ジャガーは「気まずい」思いをしたことが明らかになっている。

インタヴューで構成された『オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(原題)』という新刊は4月11日に刊行される。本書はザ・ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインのパーソナル・アシスタントだったピーター・ブラウンとスティーヴン・ゲインズの共著である『ラヴ・ユー・メイク』のインタヴューで構成されたものとなっている。

『ラヴ・ユー・メイク』の出版時、ザ・ビートルズのメンバーはその内容に不満を抱いており、スティーヴン・ゲインズは『ザ・タイムズ』紙に「ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーは本を引き裂いて、1ページずつ暖炉で燃やしていました」と語っている。「ザ・ビートルズの周辺にはオメルタとも言うべき沈黙の掟があり、真実を語るために名乗り出る者などいないと思っていたのです」

今回、ピーター・ブラウンとスティーヴン・ゲインズはピーター・ジャクソン監督の『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』に触発されて『オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ』を刊行している。新刊ではミック・ジャガーが気まずい思いをした逸話など、新たな事実を明かすものとなっている。

ピーター・ブラウンによれば、ジョン・レノンとミック・ジャガーにまつわる出来事は1969年にアレン・クラインがビートルズの会計士に就任して、当時一緒に仕事をしていた全員を解雇した時に起こったという。ポール・マッカートニーはアレン・クラインを気に入っていなかったものの、スティーヴン・ゲインズは「インタヴューによれば、アレン・クラインがオノ・ヨーコに映画のプロジェクトで100万ドルを提供したからだ」と述べている。「これでオノ・ヨーコは気持ちを惹かれ、ジョン・レノンはオノ・ヨーコの言うことなら何でもやりました」

ピーター・ブラウンは「アレン・クラインがどんな人物かを説明する」ためにザ・ビートルズのミーティングにミック・ジャガーに出席してもらうよう依頼している。アレン・クラインは1965年にザ・ローリング・ストーンズのマネージャーをやっていたが、ミック・ジャガーがアレン・クラインに不信感を抱いたため、最終的に1970年にアレン・クラインを交代させており、両者の争いは訴訟にも発展させている。

しかし、ジョン・レノンは「彼ならではの見事なやり口でアレン・クラインをミーティングに出席させて、非常にバツの悪い」ものとなり、「ミック・ジャガーは非常に気まずい思いをすることになった」と、ピーター・ブラウンは語っている。

一方、ポール・マッカートニーはビヨンセによる“Blackbird”のカヴァーについてコメントして、「人種間の緊張」を和らげるために使用したことを称賛している。

「私の曲である“Blackbird”のビヨンセのヴァージョンについては満足している。彼女は崇高なヴァージョンをやっていると思うし、そもそも私がこの曲を書くインスピレーションとなった公民権運動のメッセージを強固なものにしてくれている」

「ビヨンセは好きなヴァージョンをやってくれたし、聴いたことがない人にもチェックしなければならない気にさせてくれたと思う。みんなも気に入ってくれると思う」

「彼女とはフェイスタイムで話をして、この曲を書いたこと、この曲をやらせてくれることに感謝してもらった。彼女にはこの喜びはすべて僕のものだと伝えたし、この曲の最高なヴァージョンをやってくれたと思う。60年代初頭のテレビで黒人少女たちが学校から追い返される映像を見た時、私はショックだったし、今の時代でもこのようなことが起こっている場所があるなんて信じられなかった。私の曲とビヨンセの素晴らしいヴァージョンが人種間の緊張を和らげるためにできることはなんにせよ素晴らしいことだし、誇らしい気持ちにさせてくれるよ」

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