カンのヴォーカリストであるダモ鈴木が亡くなったことを受けて、ミュート・レコーズのダニエル・ミラーはコメントを発表している。
ダモ鈴木は2014年に大腸ガンと診断されており、当時生き残る可能性は10%と言われていた。長い闘病の末にダモ鈴木は亡くなっている。享年74歳だった。
「大きな悲しみと共に私たちの素晴らしい友人であるダモ鈴木が2024年2月9日に亡くなったことを発表します」とカンはインスタグラムで訃報を発表している。
「彼の無限のクリエイティヴなエネルギーはカンだけでなく、全大陸にまたがるネットワークのツアーでも世界中の多くの人々に感動を与えました。ダモ鈴木のやさしい魂とイタズラっぽい笑顔は永遠に惜しまれることになるでしょう」
カンはダモ鈴木について次のように続けている。「彼はミヒャエル・カローリ、ヤキ・リーベツァイト、ホルガー・シューカイに加わってファンタスティックなジャムをすることでしょう。家族と子どもたちに多くの愛を」
今回、訃報を受けてダニエル・ミラーは以下のコメントを発表している。「ダモがどのように人生を生きたか、いまはっきりと思い起こすことができるのは、彼が自分自身に忠実で、過去ではなく未来を見つめながら、自らの活動範囲においてクリエイティヴに、思うがままそのやさしく屈託のない笑顔で行動する姿です」
ミュート・レコーズは次のように続けている。「土曜日に、その前日ダモが亡くなったというニュースが入ってきたとき、彼の死に対する圧倒的な悲しみとともに、彼が美しく、心優しくクリエイティヴな魂で思うがままに自らの人生を全うしたことに、ある種前向きな気持ちを抱きました」
「多くの人々と同様に、私たちは1971年から1973年までのCANとの仕事を通じてダモを知ることになったのですが、それに続く彼の人生の在り方もまた非常に感動的なものでした。彼はまたCAN以前の生活に戻り、さまざまな場所を訪れる音楽の”魔法使い”として、世界を旅し、音楽を共有したいと思うすべての人と演奏してまわったのです」
「MUTEでは1980年代の後半以降、CANの音楽をリリースする幸運に恵まれており、CANの音楽とともに未だミステリアスな彼らの存在を出来得る限り今に蘇らせる役割の一翼を担っています。というのも、CANとダモは常に未来の存在であり、過去はおろか現在に縛ることさえほぼ不可能だからです」
ミュート・レコーズは投稿を次のように締めくくっている。「私たちの想いはダモの家族と共にあり、彼の魂に感銘を受け、今後も感銘を受けるであろうすべての人々に私たちの愛が広く届きますように」
カンはダモ鈴木がヴォーカルを務めていたライヴ・シリーズの第4弾となるアルバム『ライヴ・イン・パリ 1973』が2月23日にリリースされることが決定している。
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