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メタリカは新しいアーティストとファンを繋げるプラットフォームである「メダリオン」が調達した1370万ドル(約19億円)に出資した一組となっている。

メタリカはアーティストが音源のリリースやコンサート、マーチャンダイズなどのハブをファンに提供できるプラットフォームを支援している。

メダリオンはドラゴンフライとライトスピード・ファクションが主導するもので、メタリカのほか、ディスクロージャーのガイ・ローレンス、ジャングル、タイガらも支持するものとなっている。出資者としてはコインベース・ヴェンチャーズやインフィニット・キャピタル、J17といったテック企業も参加している。

音楽界からはビル・シルヴァ・エンタテインメント、ファウンデーションズ・アーティスト・マネージメント、マウント・ジョイ、メソッド、TAGミュージックといった企業も出資している。

メダリオンは2022年に立ち上げられたもので、アーティストがコミュニティを重視したデジタル環境を構築し、ファンとのより良いエンゲージメントを可能にするという。

他にもマイ・モーニング・ジャケット、ガール・イン・レッド、シガー・ロスといったアーティストがメダリオンを使用している。

「ストリーミングは音楽とソーシャル・メディアへのアクセスを開放し、直接配信のための新たなチャンネルを作り出しましたが、アーティストとファンとの直接的な繋がりについては全面的な可能性がまだ実現していません」とメダリオンのCEOであるマット・ジョーンズは語っている。「メダリオンのアーティスト中心のアプローチとデジタル・ネイティヴなファン体験を重視する姿勢はアーティストにとって新たな変革期の到来を告げるものです」

「アーティストがファンに直接アクセスするチャンネルを持つことは非常に重要ですが、インパクトを与えるためにもそこに価値を付加する方法がもっと必要とされています」

ドラゴンフライのロブ・ハディックは次のように続けている。「アーティストは単にコンテンツのクリエイターではなく、自身がブランドであることを理解し始めています。その結果、単なる音楽やコンテンツを超えて、多様なビジネスが生まれています」

「アーティストはごく一部のファンベースとしか直接的な関係を築いていません」とライトスピード・ファクションのウィル・リースは述べている。「メダリオンはアーティストとファンの直接の繋がりを解放することでこの問題を解決します。チームは世界最大のアーティストのために先駆的なテクノロジーを構築してきた歴史があり、その歩みにおいて彼らを支援できることを楽しみにしています」

メダリオンはアルバムに追加の画像や動画を収録した「デジタル・デラックス盤」という機能を導入しており、ジャングルは最新作『ヴォルケーノ』をそのフォーマットでリリースしている。

『テッククランチ』によれば、メダリオンは2024年にさらに数百のアーティストを迎えることを予定しているという。

今月、メタリカはサウジアラビア王国で初めてとなる公演を行っており、メタル・アーティストとして同国でライヴを行ったのは2組目となっている。

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