Photo: James Merry

ビョークはロザリアとのコラボレーションとなる未発表曲“Oral”がミュージック・ビデオと共に公開されている。

ビョークとロザリアがコラボレーションしたこの曲は、ビョークの母国であるアイスランドで行われているサケのオープン・ペン養殖の深刻な影響に光を当てることを目的としている。

元々、“Oral”は20年以上前、1997年発表の『ホモジェニック』と2001年発表の『ヴェスパタイン』の間にビョークによって書かれたもので、どちらのアルバムにもふさわしくないと感じた後、お蔵入りにされ、忘れられていた。

プレス・リリースによれば、ビョークは今年オーストラリア・ツアーをやっている時に曲名を思い出して、この曲を再発見することになったという。同じ頃、規制の緩いノルウェー資本の商業サーモン養殖事業がアイスランド固有の生態系に壊滅的な影響を与えているという報告書が発表され、そこでビョークは曲に命を吹き込み、ひいてはこの問題に対する意識を高めるためにロザリアに協力を求めている。

“Oral”のミュージック・ビデオはこちらから。

楽曲はヴィジュアル・アーティストのカルロタ・ゲレーロが手掛けたミュージック・ビデオと共に公開されている。ミュージック・ビデオはAIで生成されたディープフェイクのビョークとロザリアがトレーニングを行うもので、女性の怒りと団結して大きな敵を倒すことというテーマが掘り下げられている。

ミュージック・ビデオの説明文には次のように記されている。「カルロタ・ゲレーロはコンセプトを思いついて、ビデオを製作しました。AIの技術を使って、現実と仮装の境界が曖昧な問題を受け入れ、アイデンティティの概念に挑戦しています」

オープン・ペン養殖の急速な拡大と規制の欠如は多くの場合、サケのDNAに遺伝的変異を生じさせ、寄生虫や病気の温床となる。ビョークとロザリアは共にこの曲の収益をこの問題に対処するために寄付することを発表している。

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