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ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは新たなインタヴューで最近の音楽を批判して、「一方通行のトイレ」と評している。

79歳のキース・リチャーズは『インディペンデント』紙のインタヴューで最近の音楽シーンには納得していないと語っている。

ザ・ローリング・ストーンズが2005年以来、18年ぶりのオリジナル・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』をリリースしたことを受けてのインタヴューだが、キース・リチャーズは最近のヒット曲は「シンセサイザーばかり」だと語っている。

「バンドをレコーディングする唯一の方法は連中を部屋に入れて、演奏させて、お互いの目ん玉を見つめさせることだ」とキース・リチャーズは新作の作曲方法について語っている。「最近の音楽は勘弁してくれ。プッシュボタンのドラムで、すべてがシンセサイザーだ。デジタル・レコーディングというのは一方通行のトイレだね」

キース・リチャーズが最近の音楽を批判するのは初めてではなく、9月には『テレグラフ』紙のインタヴューでポップ・ソングがチャート独占している現状について語っている。

「ポップ・ミュージックについての文句を言い出したいわけじゃないんだ」とキース・リチャーズは語っている。「いつだってくだらない。つまり、そこがポイントなんだ。できるだけ安っぽく、安易にして、常に同じようなサウンドだ。感触といったものはほとんどない」

「人が楽器を演奏している音楽を聴くのが好きなんだ。つまりプラスティックなシンセサイザーによるBGMは聴きたくない。かつてはエレベーターで聴けるものとして知られていたが、それが今や当たり前のものになってしまった」

ラップ・ミュージックの話題になると、キース・リチャーズは次のように続けている。「人が怒鳴りつけてきて、それをラップという音楽だと言ってくるのを聴くのが好きじゃないんだ。わざわざ外に出ていかなくても、もう充分だよ」

一方、ロニー・ウッドは『NME』のインタヴューでロックンロールの灯火を継いでくれる若いバンドについて語っている。

「長い間、バンドのライヴを観ていないんだけど、多くの人が言ってくるのはザ・1975だね。アークティック・モンキーズが頑張っているのも知っている。彼らは常にグラストンベリー・フェスティバルに出ているよね。チェックするべき音楽はたくさんあるし、僕らのようにもっとライヴをやってくれたらと思うね」

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