ニルヴァーナの伝記作家であるマイケル・アゼラッドはカート・コバーンはバンド・メンバーのデイヴ・グロールに嫉妬していたんじゃないかと語っている。
マイケル・アゼラッドは米『ローリング・ストーン』誌のポッドキャストに出演して、1993年刊行の『病んだ魂』の増補版について語っている。
カート・コバーンは『イン・ユーテロ』に収録された“Scentless Apprentice”のデイヴ・グロールが考えたギター・パートについて当初は「バカバカしい」と評していた。
この発言についてマイケル・アゼラッドは次のように語っている。「率直に言って、ちょっと上から目線だなと思ったよ」
『病んだ魂』にはカート・コバーンがデイヴ・グロールのことを「全世界で最も適応力のある人」と言っていたという発言もあったが、マイケル・アゼラッドは後にフー・ファイターズを結成することになるドラマーに嫉妬していたんじゃないかと語っている。
「カート・コバーンはデイヴ・グロールが従順で普通の人間であることをバカにしていた部分はあったと思う」とマイケル・アゼラッドは説明している。「人気者で、適応力も高い人だからね」
「カート・コバーンのように変わった人物じゃなかったから、それをカートはからかっていた部分があったと思う。そして、嫉妬もしていたんだ。デイヴは真面目な人物でもあったから、カートはそこにちょっと嫉妬していたんじゃないかと思う」
2019年、ニルヴァーナの元マネージャーであるダニー・ゴールドバーグはカート・コバーンがデイヴ・グロールのヴォーカリストとしての才能にも気付いていて、二人の間には「一種の嫉妬」があったかもしれないとも語っている。
2005年、デイヴ・グロールは「カートが僕のドラムの叩き方に満足していない時期があった」として、次のように続けている。「カートが僕のドラムがどれだけダメか、話しているのを聞こえたことがあった。でも、カートが僕に言うことはなかったんだ」
デイヴ・グロールは『イン・ユーテロ』の時期にそれが問題になることになったと述べている。「バンドで起こっていることにカートが不満を抱くようになったのはその頃だと思う」
また、ニルヴァーナのベーシストであるクリス・ノヴォゼリックは『NME』に対して『イン・ユーテロ』の30周年記念盤についてAIで昔の音源を修復したことや残ったメンバーで新曲をリリースする可能性などについて語っている。
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