Photo: Max Barnett

ザ・ジャパニーズ・ハウスことアンバー・ベインはザ・1975の物議を醸した発言に言及して、長いメッセージを書いたことを明かしている。

アンバー・ベインは『インディペンデント』紙のインタヴューで長年の友人でレーベルメイトであり、自身の作品のプロデューサーも務めているマット・ヒーリーに寄せられている批判に言及している。

マット・ヒーリーは今年2月にポッドキャスト『アダム・フリードランド・ショウ』でした発言が物議を醸していた。「クィア・ベイティング」という批判を受けていたハリー・スタイルズについては「許されているんだろうね」と彼は語っている。共同司会のニック・マレンはラッパーのアイス・スパイスの出自についてハワイアン、イヌイット、中国人の血は入っているのだろうかと述べ、これらの国や地域のアクセントを物真似していた。また、ポッドキャストにはドイツの強制収容所にいる架空の日本人看守の真似をして笑う場面も存在している。

この件について見解を尋ねられたアンバー・ベインはマット・ヒーリーのことを「家族の一員」のように感じているから「公の場で何を言っていいのか分からない」と答えている。

しかし、アンバー・ベインは彼の発言を聞いて長いメッセージを書いたことを明かしており、「問題点」を伝えたと述べている。

「自分が感じたことについて彼に長い文章を書いた。難しいことだった。白黒のつくことじゃないと思うから」と彼女は続けている。「明らかにあそこで語られたことには問題点があった。彼は誰もがそう思うことを知っている。それが重要なことだと思うんだけど」

「家族の一員とも言える人にすべての責任を負わせるのは難しい。もちろん、誰にも家族の一員と言える人がいるわけで、その人が家族の集まりでとんでもなくクレイジーなことを言ったりする。『なんでそんなことを言うの?』ってね」

アンバー・ベインはマット・ヒーリーの発言の影響について自身がLGBTQ+コミュニティの一員であることにも触れている。

「興味深いこととも言えるかもしれない。だって、私は同性愛者だから。その件でひどいことを言ってくる人ともいろんな意味で付き合いを持ってきた。彼は私の曲にも参加している。じゃあ、彼の言ったようなことを私も思っているかというと、それはまったく違う」

「でも、この件について自分の見解が明解だということには自信がある。そして、結局のところ、個人的なレベルでは私を支えてくれた人で、影響を与えてくれた。彼が素晴らしいミュージシャンにして、素晴らしいソングライターであることは否定のしようがない」

アンバー・ベインは次のように続けている。「彼の言ったことの多くは同意できない。彼に対して私の見解ははっきりと伝えた。それだけが自分のしたいことだった。自分はひどい人間ではないし、彼もひどい人間ではない。それは簡単に言える。私の音楽に関する話でこの件が出てくることに腹が立っているとも思う。そんなことを彼がしようとしたわけじゃないから」

先日、マット・ヒーリーはオークランド公演でアイス・スパイスに関する発言について後悔の念も示している。「ちょっと悪いと思っていて、もし気分を害しているなら謝るよ。アイス・スパイス。申し訳なかった」と彼は語っている。「冗談を誤解されたことが腹立たしいからじゃないんだ。アイス・スパイスに嫌な奴だと思われたくないんだ。大好きだよ、アイス・スパイス。申し訳ない」

「実際のところ、問題なのは僕は『こんにちは。ちょっと恥ずかしいけど、自分が間違っていたら申し訳ない。みんな、間違えることはあるだろ』と言いたいだけということなんだ。それを僕は公の場でやってしまって、アイス・スパイスに謝らなくちゃいけなくなった。僕の人生というのは変わっているんだ。彼女を怒らせてしまったのなら純粋に謝るよ。彼女のことは大好きだからね」

一方、リナ・サワヤマはグラストンベリー・フェスティバルでマット・ヒーリーのポッドキャストの発言について言及している。

「今夜はこの曲を『ゲットー・ギャガーズ(※ポルノ・サイト)』を観て、ポッドキャストでアジアの人々をからかっている白人に捧げます」とリナ・サワヤマは観客に語っている。「彼は私のマスター音源も持っていますが、もう十分です」

リナ・サワヤマはダーティ・ヒットと契約しており、ザ・1975のマネージャーであるジェイミー・オーボーンが代表取締役を務めている。マット・ヒーリーもダーティ・ヒットの取締役を務めていたが、今年4月にその座を退いている。

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