Phoebe Fox

Photo: Phoebe Fox

ブラーは5月19日にウェンブリー・スタジアムでの大規模な2公演に先立って、地元コルチェスターの小さな会場でウォーミングアップ公演を行っている。

ブラーは少数の観客を前に2時間に及ぶライヴを披露しており、過去のバックカタログを含め、来たる新作『ザ・バラード・オブ・ダーレン』からも2曲を演奏している。

コルチェスター議会の議長は昨年の時点で再結成したブラーにぜひこの街でライヴをやってほしいと発言していた。

8年ぶりとなったライヴに先立ってブラーはコルチェスター城で記者会見を開いており、デーモン・アルバーンは次のように語っている。「ウェンブリー・スタジアムでの公演は僕らにとって最も純粋で、生々しいライヴになるんじゃないかと思っているんだ。大きなバンドになったからといって我を忘れるのではなくて、初心にかえりたいんだ」

「今夜もウェンブリーと同じようにやるけど、ウェンブリーのほうがよくなってくれればと思うけどね。でも、今日でもウェンブリーでもやる理由、目的というのは変わらないんだ」

新作『ザ・バラード・オブ・ダーレン』からの“St Charles Square”で幕を開けたライヴはすぐさま名曲“There’s No Other Way”へと突入し、その後は1992年発表のレア曲“Popscene”を2013以来となる形で披露している。中盤では『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』から“Villa Rosie”をライヴ初披露している。

“Beetlebum”の前に大きな歓声に迎えられたデーモン・アルバーンは観客に次のように語っている。「全員がまた一緒になったところを見られるなんて素晴らしくないかい?」

その後、デーモン・アルバーンとグレアム・コクソンにとって初めてのライヴをやったのがこの会場であることを明かしている。

“Coffee &TV”の演奏前にデーモン・アルバーンは次のようにも語っている。「10日前までアルバムを作っていたから、そろそろリハーサルを始めたほうがいいと思ったんだ。デイヴ(・ロウントゥリー)とグレアム(・コクソン)はこのハーモニーを練習していたから、評価してもらえればと思うよ」

“Parklife”に演奏するところでは新作のタイトルにもなっていて、観客の中にいたダーレンをステージに上げようとしたが、断られると、デーモン・アルバーンは「つまらない奴だな」と語っている。

ブラーは“To the End”を演奏した後、2012年以来となる形で“Oily Water”を披露している。“Song 2”では観客からの大合唱が起こっている。

アンコールで“Girls & Boys”を演奏する時にはデーモン・アルバーンは「エセックス、エセックス」の掛け声を観客に求め、「さあ、お前ら、老いぼれたちが踊るのを見せてくれ」と語っている。“Girls & Boys”の演奏中にはデーモン・アルバーンは客席との柵の上に立って歌を披露している。

ブラーはその後、新作からの“The Narcissist”をライヴで初披露して、“Tender”、“For Tomorrow”、“The Universal”でライヴを締めくくっている。

この日のセットリストは以下の通り。

‘St Charles Square’
‘There’s No Other Way’
‘Popscene’
‘Trouble In The Message Centre’
‘Chemical World’
‘Badhead’
‘Beetlebum’
‘Trimm Trabb’
‘Villa Rosie’
‘Coffee & TV’
‘Out Of Time’
‘End Of A Century’
‘Parklife’
‘To The End’
‘Oily Water’
‘Advert’
‘Song 2’
‘This Is A Low’

Encore:
‘Girls & Boys’
‘The Narcissist’
‘Tender’
‘For Tomorrow’
‘The Universal’

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