Photo: Dave J Hogan
セックス・ピストルズのベーシストであるグレン・マトロックはシド・ヴィシャスも登場する形でホログラムによる「ABBAヴォヤージ」スタイルのデジタル公演を行うアイディアについて語っている。
グレン・マトロックは『ミラー』紙のインタヴューでホログラムというコンセプトは本物にはかなわないと語っている。「ビールやコーヒーを数杯入れてる観客を前にして、バンドが気合を入れて情熱をもって演奏するのに勝るものはないよ」
グレン・マトロックは次のように続けている。「ステージのシド・ヴィシャスを3Dで再現できたら、それだけですごいことだけどね」
シド・ヴィシャスはドラッグのオーヴァードーズによって1979年に亡くなっている。享年21歳だった。
プレス・アソシエーションとのインタヴューではグレン・マトロックは政治的に激動している時代においてパンクは「変化の小さな積み石」だと語っている。
「当時、イギリスではいろんなことが起きていて、それは今とも直接パラレルになっているんだ」とグレン・マトロックは説明している。「“Head On A Stick”という曲をソロで出したんだけど、これは自分なりの“Anarchy In The UK”なんだよね。間違ったことがいろいろ起きていて、責任を問われるべきなんだ」
「だから、紆余曲折を経て元に戻ったんだと思う。でも、若い子にやってもらいたいよね。若い子がやっていないと言っているわけじゃないけど、自分は年寄りだから、すべての実情を把握しているわけではないからね」
グレン・マトロックは次のように続けている。「行動的になり、行間を読み、あまり削ぎ落とさない。それがパンクだと思うからね。パンクで好きなのはそこなのだ。どんなサウンドであろうと、そういう考え方がパンクなんだよ。変化の小さな積み石なんだ。小さなきっかけなんだよ」
グレン・マトロックは7月1日にロンドンのクリスタル・パレスで行われるイギー・ポップによるイベント「ドッグ・デイ・アフタヌーン」にブロンディと共に出演することも決定している。イベントにはバズコックスとランブリ―に・ガールズの出演も決定している。
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