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ドクター・ドレーはユニバーサル・ミュージック・グループとシャムロック・キャピタルに音楽資産の一部を売却する準備を進めていると報じられている。

米『ビルボード』誌によれば、音楽資産は2億ドル(260億円)を超える金額で売却されるという。今回の契約でユニバーサル・ミュージック・グループは今年8月にデス・ロウ・エンタテインメントからドクター・ドレの下に戻ってくる1992年発表のデビュー・アルバム『ザ・クロニック』の権利を買収する予定となっている。

ユニバーサル・ミュージック・グループはトップ・ドーグ・エンタテインメントとインタースコープの契約を通して、ケンドリック・ラマーの音源におけるドクター・ドレーの権利も入手すると言われている。ドクター・ドレーは1996年に設立した自身のレーベル「アフターマス」の権利は保有し続けることになる。

一方、シャムロック・キャピタルは最初の2枚のソロ・アルバムにおける印税とドクター・ドレーが出版権を持たない楽曲のプロデューサー/作曲者としての印税を入手するとされている。これには『ザ・クロニック』の印税やN.W.A.のドクター・ドレーの印税も含まれる。

先日、ドクター・ドレーは自分の音楽が本人の許可なく使用されることに反対の姿勢を示している。ドクター・ドレーは共和党議員のマージョリー・テイラー・グリーンが選挙運動の映像に“Still D.R.E.”を使ったことを受けて、使用禁止命令を申し立てている。

「政治家に自分の音楽をライセンスすることなどしない」とドクター・ドレーはこの時に語っている。ユニバーサル・ミュージック・グループとシャムロック・キャピタルへの売却でドクター・ドレーが音楽使用をどれだけ制限するかは明らかになっていない。

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