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メタリカのギタリストであるカーク・ハメットは新たなインタヴューでバンドとしての活動に「男らしさの嫌な部分」が役に立っていたと語っている。

『ニューヨーカー』誌のインタヴューで1983年にメタリカに加入したカーク・ハメットは「男らしさの嫌な部分がこのバンドの燃料になってきた」と語っている。

「いまだに腰を据えて『タフでヤバいリフを書くぞ』とかって言っているんだ。タフでヤバいリフというのは単なるレトリックだと考えてほしいんだけどね。誰しもが感じる攻撃性だけど、自分たちの中ではそれが増幅されて、男ならではのマッチョなくだらない感じになっていくんだ」

カーク・ハメットはメタリカの初期のライヴでジェイムズ・ヘットフィールドが観客を敵に回すこともあったとも語っている。「『お前らにはヘヴィ過ぎるだろうな。ヤバい曲なんだ』なんて言ってね」

バンド内での様子についてもカーク・ハメットは次のように振り返っている。「俺たちが酔っ払ってから、始まることもあったんだ。ジェイムズがラーズのことを押したら、部屋の逆まで飛ばされたなんてこともあったよ」

「お互いのことを見ながらレスリングが始まるんだ。一部屋に20人くらいがいて、お互いを凝視していてね。誰もがそんな感じだったね」

先日、メタリカはニュー・アルバム『72シーズンズ』のリリースと2023年から2024年にかけて行うツアーを発表して、ファースト・シングル“Lux Æterna”のミュージック・ビデオが公開されている。2016年発表の『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』に続く新作は2023年4月14日にリリースされる。

先日発表された来年のダウンロード・フェスティバルでのヘッドライナーを含む、ヨーロッパ・ツアーも同月から始まることが決定している。

アルバム・タイトルについてフロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドはプレス・リリースで次のように述べている。「72の季節。人生の最初の18年間は本当の自分、あるいは偽りの自分を形成します。親から教えられた『自分は何者か?』という概念。自分の人格に関する類型的な分類。こうしたことで最も興味深いのは、こうした核となる信念がその後も考慮され、世界の知覚に影響を与えるということだと思うのです。大人になってからの経験の多くは子どもの頃の経験の再現だったり、反応だったりします。子どもの頃の囚人でありつつ、そうした束縛からの解放であったりするのです」

また、ラーズ・ウルリッヒはドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で“Master Of Puppets”を使う許可を出した理由についても語っている。

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