メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒはドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で“Master Of Puppets”を使う許可を出した理由について語っている。
ネットフリックスで配信されている『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン4で使われたことで、1986年発表の“Master Of Puppets”は再びチャートを上昇する結果となっている。
最終話「潜入」ではジョセフ・クイン演じるエディ・マンソンがジェイミー・キャンベル・バウアー演じる悪役のワンの隠れ家を守るコウモリの大群の気をそらすため“Master Of Puppets”を演奏している。
“Master Of Puppets”は全英シングル・チャートで14年ぶりにトップ40にランクインしており、初めて全米シングル・チャートにランクインして、最高位35位を記録している。“Master Of Puppets”はストリーミングの再生回数も大幅に増加している。
『ハワード・スターン・ショウ』のインタヴューでラーズ・ウルリッヒは近年、他のプロジェクトに音楽をライセンスする方針を変えたことについて説明している。
「メタリカというと、これまでは常に『ダメだ』と言う連中だったんだ」と彼は語っている。「この曲を使うことはできる? この曲をあれに使うことはできる?と言われても、ただ『ダメだ、ダメだ』と言ってきた」
「でも、数年前に変えたんだ。180度、転換することにした。『いいかい、これはバカげてる。何を大事そうにしがみついているんだ? 王冠の宝石なのか?』ってね。それで、世界と音楽を共有することにした。数年前から、すべてのことに『イエス』と言うことにしたんだ」
ラーズ・ウルリッヒは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』側が「“Master Of Puppets”を中心にしてシーンを作りたがっていた」ことも振り返っている。
曲が使われたことへの反応とその後の盛り上がりについてラーズ・ウルリッヒは次のように語っている。「ああやって現象になるのを見るのは固定概念が覆されるようだった。誇りに思っているよ」
「40年後にああいう形でインパクトを残すなんて誰が考える? だから、関われて興奮したよ。予想だにしていなかったんだ」
メタリカはエディ・マンソンを演じたジョセフ・クインとロラパルーザのバックステージでジャム・セッションを実現させている。セッションの後、メタリカのメンバーはサイン入りのESPのギターをジョセフ・クインにプレゼントしている。
また、メタリカはニュー・アルバム『72シーズンズ』をリリースすることを発表して、ファースト・シングル“Lux Æterna”のミュージック・ビデオが公開されている。
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