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ザ・ビートルズのプロデューサーであるジャイルズ・マーティンは1966年発表の『リボルバー』のデラックス・ボックスセットに取り組んでいることを明かしている。

これまで『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、『ホワイト・アルバム』、『アビイ・ロード』、『レット・イット・ビー』のボックスセットが発売されてきており、リミックスとリマスターをザ・ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンが手掛けてきた。ボックスセットにはアウトテイク、未発表トラック、デモなどが収録されている。

今回、ジャイルズ・マーティンは『リボルバー』のボックスセットが今秋アップル/ユニバーサル・ミュージックよりリリースされることを明かしている。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』より前にボックスセットがリリースされず、『リボルバー』は基本的に4トラックのマスターで、複数の楽器やヴォーカルを1つのトラックにまとめていたため、リミックスが難しいのではないかという声も上がっていた。

ジャイルズ・マーティンは初期の作品のリミックスについて昨年『ヴァラエティ』誌に次のように語っていた。「『ラバー・ソウル』や『リボルバー』については既にリマスターされたため、単なるリマスターとは違う革新的なことをできるテクノロジーを探していたんだ」

1966年発表の『リボルバー』は通算7作目のアルバムで、ライヴ活動を止める前にリリースされた最後のスタジオ・アルバムとなっている。先鋭的なスタジオ技術を使った『リボルバー』は最も革新的なアルバムの一つとなっており、多くの人が最高傑作に挙げている。

ボックスセットのリリース日や収録内容については現時点で明らかになっていない。

ジャイルズ・マーティンはボックスセットにアウトテイクを収録することについて『NME』に次のように語っている。「いつもジョージ・ハリスンが『樽の底の底をかき回している』と言っていたのを思い出すよ。ポール・マッカートニーともロックダウンの最中に話をしたんだけれど、『“Get Back”のいくつのバージョンを聴いてもらえばいいんだろう?』と言われたんだ。『訊く人を間違えてますよ。僕の答えは他の人よりも少ないですからね』と答えたよ」

「でも、スケッチにも美しさがあると思っているんだ。彼らの愛したものへの生々しい素材を知ることで刺激を受けることもある。『どうやってやってたんだろう?』と思っていたものが『こうやってやっていたんだ!』となることもあれば、魔法がなくてガッカリすることもある。でも、大きなインスピレーションになるんだよ」

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