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パール・ジャムのマット・キャメロンとレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスはフー・ファイターズのテイラー・ホーキンスについて語った自身の発言について文脈を無視されたと述べている。

現地時間5月16日に米『ローリング・ストーン』誌によって公開された記事でマット・キャメロンはテイラー・ホーキンスが過酷なスケジュールのためにフー・ファイターズのドラマーとして「もうやっていけない」と語っていたと発言している。数十年にわたってテイラー・ホーキンスと親交のあるマット・キャメロンはテイラー・ホーキンスがこの件についてデイヴ・グロールとも話をしていたと語っている。

「彼はデイヴと腹を割って話をしたんだ。もうこれ以上やっていけないってね。それが彼の言葉だった」とマット・キャメロンは語ったとされている。「ある程度は理解してもらえたと思うんだけど、その後もツアーのスケジュールはクレイジーになっていったんだ」

フー・ファイターズの担当者は米『ローリング・ストーン』誌にテイラー・ホーキンスとの間にこうした会話はなかったと否定している。

「彼は頑張ろうとしたんだ」とマット・キャメロンは語ったとされている。「頑張るためになんでもやったけど、最終的にできなかったんだよ」

マット・キャメロンは記事の公開を受けて現地時間5月17日にインスタグラムでインタヴューを受けたのは「彼の人生と作品を祝福するものになると思っていたから」だと述べている。「私の発言は文脈を無視されたもので、意図しない物語にされてしまった」

「私はテイラー、デイヴ、フー・ファイターズのファミリーに深い愛と敬意があるだけだ」とマット・キャメロンはインスタグラムで述べている。「このインタヴューに参加したことを本当に残念に思っている。自分が参加したことが、深い敬意と好意しかない人々を傷つけてしまったことを謝罪するよ」

米『ローリング・ストーン』誌の記事でチャド・スミスはフー・ファイターズの多忙なスケジュールとバンドへの参加について話すためにデイヴ・グロールと会っていたと語ったとされている。チャド・スミスは昨年12月のF1アブダビ・グランプリへの出演を辞退することになった入院したメンバーがテイラー・ホーキンスであると語ったという。「彼は疲れ切っていて、シカゴの空港で倒れてしまったと言っていた。点滴やらを入れなければならなかったんだ」フー・ファイターズの担当者はチャド・スミスの話についても「事実ではない」と述べている。

チャド・スミスは記事の公開を受けて次のように述べている。「米『ローリング・ストーン』誌に一緒にいた時の思い出を教えてほしいと言われたんだ。彼にふさわしい愛のある追悼記事になると思った。でも、その代わりに書かれた記事の内容はセンセーショナルで誤解を生むものになってしまった。知っていたら参加しなかったよ」

テイラー・ホーキンスはバンドの南米ツアーの最中にコロンビアのボゴタで現地時間3月25日に亡くなっている。享年50歳だった。テイラー・ホーキンスの死についてはコロンビアのボゴタの保険当局によって最初の薬物検査が行われている。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズはフー・ファイターズに代わってニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテージ・フェスティバルにヘッドライナーとして出演している。パール・ジャムはロサンゼルスのフォーラムで行った公演でフー・ファイターズの“Cold Day in the Sun”をカヴァーして、テイラー・ホーキンスに賛辞を寄せている。

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