レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニー・キーディスとフリーは新作『アンリミテッド・ラヴ』のリリースに先立ってジョン・フルシアンテの復帰について語っている。
『NME』の独占インタヴューでガス・ヴァン・サントによる撮影を行ったバンドはニュー・アルバムとジョン・フルシアンテの復帰が「お互いをいい方向に持っていくものだった」と語っている。
「最大の出来事はもちろん、ジョンがバンドに復帰することだった。自分たちの人生において最も記念碑的な変化だった。それで、何だってありだということになったんだ」とアンソニー・キーディスは『NME』に語っている。
1980年代後半から加入と脱退を繰り返してきたジョン・フルシアンテが最後に参加したアルバムは2006年発表の『ステイディアム・アーケイディアム』だった。ツアーのサポート・メンバーだったジョシュ・クリングホッファーが2009年にジョン・フルシアンテに代わって加入し、2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』、2016年発表の『ザ・ゲッタウェイ』に参加している。
新作『アンリミテッド・ラヴ』に向けて取り組む中でアンソニー・キーディスとフリーは何かが欠けていることに気づいていたという。
「ゆっくりと始めたんだけど、決定的な本物の衝動というのがなかったんだ。蛇行しているに過ぎなかったんだよね」とアンソニー・キーディスは語っている。「フリーも俺もそれぞれ自分の内側に共通する感覚があったんだ。『このプロセスにジョンが加わってくれたら素晴らしいだろうな』ってね。長くかかったけど、彼は自分自身のサークルを経て、俺たちのサークルに戻ってくることになったんだ」
ジョン・フルシアンテは再加入について『NME』に次のように語っている。「フリーがそのアイディアを思いついたんだ。ギターを手にして腰を下ろしてみたんだけど、長いことロックの曲を書いていないと思ってね。自分にまだできるのかなと思ったよ」
ジョン・フルシアンテが再加入して、ジョシュ・クリングホッファーが脱退することについてフリーは「大きな変化だった」と評している。「ジョシュは10年間一緒にやってきたからね。感情的に難しかったよね。彼は素晴らしいミュージシャンというだけでなく、思慮深く献身的なチーム・プレイヤーで、集団のことを考え、やさしく知的な人物だったからね」
新型コロナウイルスでアルバムをレコーディングする計画が止まったおかげで、バンドはそれを作曲の機会として最終的に100曲の新曲を書き上げることになった。レコーディングのプロセスについてアンソニー・キーディスは次のように語っている。「原動力となったのは健全で生産的でクリエイティヴなものだった。俺たちの場合、時々、ちょっと競争心が強くて、衝突することもあるんだけど、今回はお互いをいい方向に持っていくものだったんだ」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズはアルバムからのファースト・シングルである“Black Summer”をミュージック・ビデオと共に公開している。バンドはプレス・リリースで次のように述べている。「聴いてくれて、ありがとう。楽しんでもらえたらと思います」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『アンリミテッド・ラヴ』は4月1日にワーナー・ブラザースよりリリースされる。
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